The ‘Note Flap’ (1985)を読んで

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執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

Note flapとは

円形の皮膚欠損に対し、隣接する三角形の皮弁を移動して閉鎖する方法です。

切開線が八分音符(♪)に似ているため、Note flap(音符型皮弁)と名付けられています。

円形の欠損を菱形などに整えるための追加切除が不要という利点があります。

皮弁の設計

円形欠損の直径をdとすると、欠損に接する接線を1~1.5dの長さで引き、そこから50~60°の角度で三角形の皮弁を設計します。

接線は皮膚弛緩時張力線(RSTL)と平行に配置します。

欠損より小さい皮弁で閉鎖する

欠損の面積を100とすると、移動する皮弁の面積は約75です(症例平均)。

残りは周囲皮膚の伸展・移動によって補います。

皮膚はどの方向に動くのか

子豚3頭の体側皮膚に1cm間隔の点を付け、Note flapを作成しました。

術前と術後の点の距離を比較しています。

測定方向術前術後
接線と平行15.0cm14.5cm
接線と直交12.0cm10.0cm

接線と平行な方向では0.5cmしか短縮していませんが、直交方向では2.0cm短縮しています。

つまり、皮膚は主に接線と直交する方向に引き寄せられています。

臨床応用のポイント

Note flapは、三角形の皮弁を転移させるだけでなく、周囲皮膚の伸展も利用する術式です。

そのため、皮膚に十分な余裕が必要です。

足りない時には、別のところから借用もあり。この論文では、最大4つ追加の作図があります。

▼ 関連項目
→ 皮膚フラップの設計を考える
▼ 手術や麻酔を受ける方へ
→ はじめての方へ

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