犬・猫の細胞診(FNA)は麻酔が必要?痛みと安全性を解説

細胞診はほとんどの場合、麻酔なしで行えます。ただし、部位やペットの性格によっては鎮静や軽い麻酔が必要になることもあります。

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執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

細胞診(FNA)とは何か

細胞診(FNA)は、しこりに細い針を刺して細胞を採取する検査です。体への負担が少なく、短時間で行えるため、しこりの評価の第一歩として広く行われています。

麻酔は必要?基本は不要

細胞診は無麻酔で行うのが一般的です。

理由は、針が細く注射と同程度であること、処置時間が数秒から数分と短いこと、そして体への侵襲が小さいことにあります。多くの犬や猫では、保定だけで安全に実施できます。

実際の痛みはどの程度か

感覚としては、ワクチンと同じくらい、チクッとする程度です。ただし、炎症が強いしこりや神経に近い部位では、やや痛みを感じることもあり、この点は個体差と部位による差が出ます。

麻酔や鎮静が必要になるケース

すべてが無麻酔でできるわけではありません。安全性と精度を優先すると、鎮静や軽い麻酔を選択する場面があります。

例えば、口の中や目の周り、鼻や顔面、足先といった「動くと危険な部位」では、無理に無麻酔で行うべきではありません。また、怖がりで強く抵抗する場合や痛みに敏感な場合も同様です。

さらに、小さなしこりや深い位置にある病変など、正確な位置から採取する必要がある場合には、動かない状態を作ることで再検査を減らすことができます。

細胞診の限界

細胞診は非常に有用ですが、万能ではありません。細胞だけを評価する検査であるため、確定診断に至らないことや、組織構造までは評価できないといった限界があります。

受診の目安

しこりを見つけた段階で、大きくなっている、変化している、あるいは判断に迷うといった場合には、検査を検討して問題ありません。

まとめ

細胞診は基本的に無麻酔で行える負担の少ない検査です。ただし状況によっては鎮静が必要になることもあり、無理に無麻酔にこだわる必要はありません。

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