– ペット保険は「病気やけがの治療費に備える手段」であり、すべての診療費が戻るわけではない
– 加入の向き不向きは、急な出費への耐え方、毎月の保険料、補償対象外を含む自己負担への覚悟
– 比較するときは保険料だけでなく、補償割合、限度額、免責金額、対象外、請求方法まで確認
ペット保険の役割は「治療の選択肢をお金だけで狭めない」こと
犬や猫には人のような公的医療保険がなく、診療費は原則としてオーナーの負担です。検査、入院、手術、長期の通院が重なると、支払いが一度に大きくなることがあります。ペット保険は、対象となる病気やけがの診療費を、契約した補償割合と限度額の範囲で補う仕組みです。「得をするため」ではなく、急な出費があっても必要な検査や治療を相談しやすくする備えと考えると、目的が分かりやすくなります。
保険があることで、軽い症状の段階で相談しやすくなる方もいます。ただし、加入していることを理由にすべての検査を行うのではなく、診療の必要性はペットの状態に応じて相談してください。
入った方がよいかは家計と考え方で変わる
まとまった診療費をすぐに準備するのが難しい、費用が心配で受診を先延ばしにしそう、毎月一定額を払って大きな出費を平準化したい方には、保険が安心材料になります。一方、十分な医療費用の貯蓄があり、補償されない費用も含めて自分で管理できる家庭では、貯金を中心に備える方法もあります。保険に加入していても、補償対象外の処置や限度額を超えた分は自己負担です。保険と貯金を併用する考え方も現実的です。
選ぶときに確認したい5つの項目
確認したいのは、①通院・入院・手術のどこまで対象か、②50%や70%などの補償割合、③1日・1回・年間の限度額や回数、④免責金額の有無、⑤補償されない病気・処置です。加えて、窓口精算が使えるか、いったん全額を支払って後日請求するか、年齢とともに保険料がどう変わるかも確認してください。補償割合が高くても、通院が対象外だったり限度額が低かったりすると、想定した金額を受け取れないことがあります。
比較するときは、同じ年齢・犬種または猫・補償開始日で見積もり、現在の保険料だけでなく数年後の金額も並べます。広告の代表例だけで決めず、負担できる月額と緊急時の現金を基準にしてください。
加入前に「対象外」を読んでおくことが大切
一般に、健康診断、予防接種、健康な犬猫への避妊・去勢、予防目的の歯石除去などは対象外になりやすい項目です。補償開始前からあった病気や、待機期間中に発症した病気も対象外となる場合があります。ただし、扱いは保険会社と商品によって異なります。加入を決める前に、パンフレットだけでなく重要事項説明書や約款を確認し、不明点は保険会社へ質問してください。動物病院では治療内容を説明できますが、最終的な補償可否を決めるのは保険会社です。
▼ 関連項目
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