執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
10 kgの犬の体積を約10 Lと仮定し、全身が水中に入っているものとします。
海水の塩分濃度は約3〜3.5%です。一般的な海水の密度は約1.025 kg/Lで、真水(約1.000 kg/L)より約2.5%高くなっています。
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犬が10 Lの水を押しのけるとすると、
真水で働く浮力
10 L × 1.000 kg/L = 10.00 kg分
海水で働く浮力
10 L × 1.025 kg/L = 10.25 kg分
したがって、海水では真水よりも約250 g分、大きな浮力が働きます。
つまり、10 kgの犬では、海水の方が真水よりも体重の約40分の1となります。つまり、約2.5%分だけ体を強く支えてくれる計算です。
ただし、実際に犬が押しのける水の量は、体格や体脂肪、肺に含まれる空気、泳いでいるときに水中へ入っている体の割合によって変わります。
海水では真水より浮力が少し大きくなりますが、その差は約2.5%です。「海なら浮きやすいから安全」と判断できるほど大きな差ではありません。
波、流れ、疲労、水温などによって、泳ぎが得意な犬でも溺れることがあります。水辺では犬用のライフジャケットを使用し、長時間泳がせないことが大切です。
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