ACVIM consensus statement: Guidelines for the identification, evaluation, and management of systemic hypertension in dogs and cats 2018を読んで

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犬猫の高血圧について、測定方法から診断、原因疾患、治療までをまとめたコンセンサスです。

執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

血圧は測り方でかなり変わる

診察室高血圧の影響は大きく、静かな場所で5~10分ほど環境に慣らしてから測定。可能なら飼い主さんにも同席してもらい、保定は最小限にするそうです。

最初の1回は捨て、その後の安定した5~7回を平均します。健康な犬猫でも測定法、姿勢、犬種、性格などで値が変わるため、「正常血圧」を単純な数字だけで決めるのは難しいようです。

高血圧は原因を探す

高血圧には、診察室での緊張による状況性高血圧、他の病気による二次性高血圧、原因がはっきりしない特発性高血圧があります。

犬猫では二次性高血圧が多く、CKD、甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能亢進症などが代表的です。また、9歳以上の犬猫では年1回程度の血圧測定は合理的とされています。

160 mmHg以上が一つの境目

収縮期血圧は、140 mmHg未満が正常、140~159 mmHgが前高血圧、160~179 mmHgが高血圧、180 mmHg以上が重度高血圧に分類されます。

160 mmHg以上が持続する場合には治療を検討し、治療目標は少なくとも160 mmHg以下、できれば140 mmHg未満です。

治療の目的は臓器を守ること

高血圧で問題になるのは、眼、脳、腎臓、心血管系の標的臓器障害です。猫では網膜剥離による突然の失明、腎臓では蛋白尿、心臓では左室肥大などがみられます。

猫の第一選択はアムロジピンです。犬ではCKDや蛋白尿を伴うことが多いため、ACE阻害薬やARBなどのRAAS阻害薬が中心になります。

今回読んで印象的だったのは、血圧の数字そのものよりも、正しく測ることと、標的臓器障害を防ぐことが大切だという点でした。

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