動物病院でCPRを受けた症例の生存退院率は、報告によって犬5~7%、猫1~19%とかなり低いです。
だからこそ、実際に心肺停止が起きたときに迷わず動けるよう、普段から手順を決めておくことが大切だと感じました。
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執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
胸骨圧迫の深さ
圧迫深度は体位によって異なります。
側臥位なら、胸郭横径の1/3~1/2。
仰臥位なら、胸郭前後径の1/4(25%)です。
胸骨圧迫は100~120回/分で行い、2分を1サイクルとして進めます。
ステロイドはルーチンには使わない
CPR中のステロイドのルーチン投与は推奨されていません。
心停止だから、とりあえずステロイドを投与する、という使い方ではないようです。
CPRの図と薬剤表を貼っておく
Figure 8のCPRアルゴリズムは、実際のCPR中に確認するための図として作られています。
CPRでは、胸骨圧迫、換気、心電図の確認、薬剤投与などを同時に進める必要があります。すべてを覚えておくより、Figure 8と薬剤リストを、すぐ確認できる場所に貼っておくのがよさそうです。
スタッフで模擬CPRをする
CPRは知識だけでなく、実際に動けることも重要です。
Figure 8と薬剤表を貼って、年に数回でもスタッフ全員で2分サイクルの模擬CPRをする。
誰が胸骨圧迫をするのか、誰が挿管するのか、誰が薬剤を準備するのかまで練習しておけば、実際の場面でも動きやすくなりそうです。
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