サイトポイント犬のかゆみを抑える注射薬

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サイトポイント(一般名:ロキベトマブ)は、犬のアトピー性皮膚炎に伴うかゆみを抑える注射薬です。かゆみに関わるIL-31という物質をピンポイントで抑える薬で、月1回程度の注射で効果が続くことがあります。しかし、皮膚炎そのものをすべて治す薬ではありません。

サイトポイントとは

サイトポイントは、犬用に作られた抗体医薬です。抗体医薬とは、体の中の特定の物質を狙って働く薬です。

犬のアトピー性皮膚炎では、IL-31という物質がかゆみの信号に関わります。サイトポイントは、このIL-31を捕まえることで、かゆみの信号が神経に伝わりにくくします。

ステロイドのように広く炎症を抑える薬ではなく、アポキルのように細胞内の複数の信号を抑える薬でもありません。かゆみに関わるIL-31を狙う、比較的ピンポイントな治療です。

どんなときに使う?

犬のアトピー性皮膚炎で、体をかく、足先をなめる、耳や顔をこする、夜にかゆがる、といった症状がある場合に検討されます。

毎日薬を飲ませるのが難しい犬、内服薬を嫌がる犬、ステロイドの副作用が心配な犬、腎臓や肝臓などの持病がある犬では、選択肢になりやすい薬です。

注射後、早い犬では数日以内にかゆみが落ち着くことがあります。効果の持続は個体差がありますが、おおむね4週間前後を目安にします。

皮膚炎そのものを全部治す薬ではない

サイトポイントは、かゆみを抑える力に優れています。ただし、皮膚の赤み、湿疹、マラセチア、細菌感染、外耳炎などを直接治す薬ではありません。

かゆみが減ることで、かき壊しが減り、皮膚が落ち着きやすくなることはあります。しかし、すでに皮膚感染や耳の炎症がある場合には、薬用シャンプー、点耳薬、抗菌薬、抗真菌薬などを組み合わせることがあります。

「かゆみは減ったけれど、皮膚の赤みやにおいが残る」という場合は、別の問題が残っている可能性があります。

アポキルとの違い

アポキルは飲み薬で、かゆみや炎症に関わる複数の信号を抑えます。効き始めが早く、皮膚炎にも比較的しっかり効くことがあります。

一方、サイトポイントは注射薬で、主にIL-31によるかゆみを抑えます。毎日の投薬が不要で、肝臓や腎臓への負担が少ないと考えられる点が特徴です。

猫には使いません

サイトポイントは犬用の薬です。猫には基本的に使いません。

犬用に作られた抗体なので、猫の体では異物として認識されやすく、効果も期待しにくいと考えられます。猫のアレルギー性皮膚炎では、別の治療を検討します。

副作用について

サイトポイントは、比較的安全性の高い薬として使われています。一般的には、嘔吐、下痢、元気低下、注射部位の違和感などがまれに見られることがあります。

ただし、どの薬でも体に合わないことはあります。注射後にぐったりする、顔が腫れる、呼吸が苦しそう、強い嘔吐や下痢が続く、といった場合は早めに相談してください。

まとめ

サイトポイントは、犬のアトピー性皮膚炎に伴うかゆみを抑える注射薬です。月1回程度の注射で効果が続きます。

一方で、皮膚炎、マラセチア、細菌感染、外耳炎をすべて治す薬ではありません。かゆみを抑えながら、皮膚の状態に合わせてシャンプーや外用薬、内服薬を組み合わせます。

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