セレニアは、犬や猫の抗がん剤治療中に使います。抗がん剤によっては、投与後に吐き気、嘔吐、食欲低下、下痢などが起こることがあります。症状が軽ければ一時的に様子を見ることもありますが、食べられない状態が続くと、脱水や体力低下につながります。
抗がん剤による吐き気は、投与した当日だけでなく、数日後に出ることもあります。特に投与後2~5日くらいに食欲が落ちる、吐く、元気がない、便がゆるいといった変化が出ることがあります。この時期は、白血球が下がりやすい時期と重なることもあり、体調の変化には注意が必要です。
抗がん剤治療で必ず必要ですか?
そのため、吐き気が出てから使うだけでなく、吐き気が出やすい抗がん剤では予防的にセレニアを使うことがあります。ドキソルビシン、シクロホスファミド、カルボプラチンなどでは、体質や過去の副作用歴を見ながら使用を検討します。
セレニアだけで十分な場合と十分でない場合
セレニアは、嘔吐に関わるサブスタンスPという物質の働きを抑える薬です。吐く反射を抑える力があり、抗がん剤治療中の支持療法として役立ちます。ただし、強い吐き気がある場合や、食欲不振が続く場合には、セレニアだけで十分とは限りません。必要に応じて、別の吐き気止め、胃薬、食欲を助ける薬、点滴などを組み合わせることがあります。
抗がん剤治療中に気をつけること
生活の質を保ちながら抗がん剤治療を続けることができます。吐き気や食欲低下を無理に我慢させる必要はありません。抗がん剤のあとに食べない、何度も吐く、下痢が続く、ぐったりしている場合は、早めに動物病院へ相談してください。