猫が舐めすぎて脱毛する原因は?過剰グルーミングとストレス

猫は日常的に毛づくろいをします。しかし、同じ場所を繰り返し舐め、毛が短くなったり、皮膚が見えるほど薄くなったりしている場合は、過剰グルーミングの可能性があります。

過剰グルーミングはストレスで起こることもありますが、最初から心因性と決めつけることはできません。かゆみ、皮膚病、関節や内臓の痛みなど、身体的な原因を先に調べることが大切です。

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まず皮膚のかゆみを疑います

猫はかゆいとき、足で掻くだけでなく、舐める、噛む、毛を引き抜くといった行動を取ります。

主な原因には、ノミやダニ、ノミアレルギー、食物アレルギー、皮膚糸状菌症、細菌性皮膚炎などがあります。

ノミは見つからなくても否定できません。少数の寄生でも、ノミの唾液に対するアレルギーによって強いかゆみが起こることがあります。

円形の脱毛やフケがある場合は、皮膚糸状菌症も疑います。人や同居動物に感染する可能性があるため、早めの検査が必要です。

痛みや違和感で舐めることもあります

皮膚に目立った異常がなくても、その奥に痛みや違和感があると、猫は患部を繰り返し舐めることがあります。

高齢猫では、変形性関節症が隠れていることがあります。猫は痛みを隠しやすく、明らかな跛行を示さないことも少なくありません。

高い場所に飛び乗らなくなった、階段を避ける、抱き上げられることを嫌がるといった変化があれば、関節の痛みが関係している可能性があります。

下腹部や陰部を舐める場合は、膀胱炎や尿石症も考えます。頻尿、血尿、トイレ以外での排尿、排尿時の鳴き声などがあれば、尿路の痛みが原因かもしれません。

舐める場所だけでは判断できません

腰や尾の付け根ではノミアレルギー、顔や耳ではアレルギーや感染症、下腹部では膀胱炎などが疑われます。

腹部や内股を左右対称に舐める場合は心因性脱毛でもみられますが、アレルギーでも同じような脱毛が起こります。

そのため、「左右対称だからストレス」とは判断できません。

心因性脱毛は除外診断です

皮膚病や痛みを調べても原因が見つからない場合に、ストレスや不安による心因性脱毛を検討します。

引っ越し、家族や同居動物が増えた、生活時間が変わった、工事や騒音が続いている、同居猫との関係が悪いといった環境変化がきっかけになることがあります。

猫同士のストレスは、激しい喧嘩だけとは限りません。一方の猫が通路やトイレを避ける、相手を見るとその場を離れるといった、目立たない緊張が続いていることもあります。

動物病院で行う検査と治療

診察では、皮膚や被毛の状態、舐める場所、始まった時期、生活環境の変化などを確認します。

必要に応じて、ノミ・ダニの検査、真菌検査、細菌検査、尿検査、血液検査、X線検査などを行います。食物アレルギーが疑われる場合には、療法食だけを一定期間与える除去食試験を検討します。

治療は原因によって異なります。皮膚病には寄生虫駆除や感染症治療、関節炎や膀胱炎には痛みや原疾患への治療が必要です。

心因性が疑われる場合は、食器、水飲み場、トイレ、寝床、爪とぎを複数の場所に分け、隠れられる場所や高い場所を用意します。短時間の遊びを毎日取り入れることも有効です。

まとめ

猫が舐めすぎて脱毛している場合、原因はストレスだけではありません。

まず皮膚疾患を確認し、次に関節炎や膀胱炎などの痛みを調べ、そのうえで心因性の過剰グルーミングを考えます。

毛が薄くなる、皮膚が赤い、出血している、同じ場所を繰り返し舐めている場合は、早めに動物病院へ相談してください。

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