執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
日本で行われた調査では、犬用混合ワクチンの接種後に、皮膚症状、消化器症状、アナフィラキシーなどがみられた割合は約0.63%でした。
これは、およそ何頭に1頭でしょう?
正解:約159頭に1頭
計算
0.63%
=0.0063
1÷0.0063
=約158.7
したがって、約159頭に1頭です。
ワクチンの副反応はどのくらい?
日本の調査では、犬用混合ワクチン接種後の副反応は、次の頻度で報告されています。
- 何らかの副反応:約0.63%
→約159頭に1頭 - アナフィラキシー:約0.072%
→約1,400頭に1頭
狂犬病ワクチンでは、行政に報告された重い副反応の頻度は次のとおりです。
- 重い副反応:約0.00044%
→約23万頭に1頭 - アナフィラキシー:約0.00015%
→約67万頭に1頭
ただし、これらの数字は単純には比較できません。
混合ワクチンの調査には皮膚症状や嘔吐なども含まれますが、狂犬病ワクチンの数字は、主に行政へ報告された重い副反応を集計したものです。軽い症状は報告されていない可能性があります。
そのため、「狂犬病ワクチンのほうが混合ワクチンより安全」と、この数字だけで判断することはできません。
コロナワクチンのおかげで副作用の理解は進みました。かつては注射を打ってから体調が悪いと車1時間かけて往診して、連れてこないおじさんに怒られたことありますからね。お前が悪いって。
作用部位が特定されているものや、正常細胞に反応がないものは副作用は少ないのです。翻ってワクチンは正常細胞の反応が必要なので副作用は起こりがちです。
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