犬の狂犬病予防注射と混合ワクチンは、同じ日?何週間空ける?

犬の狂犬病予防注射と混合ワクチンは、同じ日に接種できます。ただし、基本的に別日に分けることをおすすめします。

理由は、同じ日に複数のワクチンを接種すると、顔が腫れる、吐く、ぐったりする、呼吸が苦しくなるといった副反応が出たときに、どちらのワクチンが原因だったのか分かりにくくなるためです。次回以降のワクチン計画を安全に立てるためにも、原因を切り分けられる形で接種することが大切です。

狂犬病予防注射は、法律で定められた年1回のワクチンです。混合ワクチンは、犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬アデノウイルス感染症、レプトスピラ症などを予防するための任意のワクチンです。どちらも大切ですが、「一度で済ませること」よりも、「その犬の体調に合わせて安全に受けること」を優先して考えます。

実際には、健康状態、年齢、過去の副反応、ワクチン歴、生活環境、ホテルやトリミングの予定、狂犬病予防注射の時期を見ながら判断します。どうしても同じ日に接種する必要がある場合は、接種部位を分け、接種後の様子をしっかり確認します。

どれくらい間隔をあければよいか

一般的には、狂犬病予防注射を先に打った場合は、少なくとも1週間ほどあけてから混合ワクチンを考えます。より慎重に見る場合は、2週間ほどあけることもあります。狂犬病ワクチンは不活化ワクチンなので、体内でウイルスが増えるわけではありません。ただし、接種後に発熱、元気消失、接種部位の痛み、アレルギー反応などが出ることがあるため、その反応を見極める時間が必要です。

反対に、混合ワクチンを先に打った場合は、3~4週間、できれば1か月ほどあけてから狂犬病予防注射を考えることが多いです。混合ワクチンの中心になるコアワクチンは、しっかり免疫を作るために時間がかかります。その途中で別のワクチンを重ねるより、体調が落ち着き、免疫反応が安定してから次の接種に進む方が安全です。

実際の順番は、その犬の年齢、過去のワクチン歴、生活環境、体調、ペットホテルやトリミングの予定、法律上の接種時期を見ながら決めます。春の時期で健康な成犬であれば、狂犬病予防注射を先に行い、その後に混合ワクチンを予定することがあります。一方で、子犬、混合ワクチンが大きく遅れている犬、ドッグランやホテル利用が近い犬では、混合ワクチンを優先することもあります。

フィラリア予防やノミ・マダニ予防と同じ日でもよい?

フィラリア検査や健康診断の血液検査は、ワクチンと同じ日に行っても大きな問題になりません。ただし、フィラリア予防薬、ノミ・マダニ予防薬、注射タイプの予防薬をワクチンと同じ日に始めるかどうかは、慎重に。

理由は、異常が出たときに原因が分かりにくくなるからです。ワクチンの日に予防薬も使い、その後に吐いた、下痢をした、かゆがった、元気がなくなったという場合、ワクチンの反応なのか、予防薬の影響なのか、体調不良がたまたま重なったのか判断しにくくなります。安全に見るなら、ワクチン接種日と予防薬の投与日は数日から1週間ほどずらす方が分かりやすいです。

狂犬病予防注射は法律上の義務です

混合ワクチンが任意であるのに対して、狂犬病予防注射は法律で定められた義務です。日本では長く犬の狂犬病は発生していませんが、世界では今も狂犬病が発生しており、発症するとほぼ助からない病気です。日本が清浄国であり続けるために、犬の登録と狂犬病予防注射は重要な公衆衛生対策です。

2026年度までは、狂犬病予防注射は原則として4月1日から6月30日までの期間に受ける制度です。令和9年3月2日以降は制度が変わり、通年で接種できる形へ移行します。ただし、年1回の接種義務がなくなるわけではありません。また、年度や注射済票の扱いには注意が必要なため、実際の手続きは自治体や動物病院で確認してください。

まとめ

犬の狂犬病予防注射と混合ワクチンは、どちらも大切です。ただし、同じ日にまとめて打つより、間隔をあけて安全に接種する方が安心です。狂犬病予防注射を先に打つ場合は少なくとも1週間ほど、混合ワクチンを先に打つ場合は3~4週間から1か月ほどあけることが一般的です。

ワクチンは「打つか、打たないか」だけでなく、「どの順番で、どの間隔で、どの内容を打つか」が大切です。年齢、体調、生活環境、過去の副反応、法律上の時期を合わせて考えることで、その犬にとって無理の少ない予防計画を立てることができます。

🐾よくある相談
  症状から探す予防まとめフィラリア日常ケア
  健康診断|お薬麻酔・手術避妊去勢救急夜間

友だち追加 友だち追加 Instagram Instagram スタッフ紹介 スタッフ紹介
上部へスクロール