犬の川遊びで事故を防ぐには|安全対策・持ち物・受診の目安

犬の川遊びは楽しいレジャーですが、自然の川には急な増水、強い流れ、冷たい水、感染症、有毒生物などの危険があります。泳ぎが得意な犬でも事故は起こるため、事前の準備と早めに切り上げる判断が大切です。

執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

出かける前に川の情報を確認する

現地だけでなく上流の天気や雨量、ダムの放流情報も確認します。現地が晴れていても、上流の雨で水位が急に上がることがあります。大雨や台風の直後、川が濁っているとき、水位が高いときは入らないでください。ライフジャケット、真水、容器、タオル、毛布を準備しましょう。

水中毒と低体温症に注意する

おもちゃを何度も回収する遊びなどで川の水を大量に飲むと、水中毒を起こすことがあります。吐く、お腹が張る、ふらつく、元気がないなどの異常があれば、塩や経口補水液を自己判断で与えず受診してください。15~20分程度を目安に陸上で休ませ、水を飲み込む遊びを繰り返さないようにします。山間部の川は夏でも冷たいため、震える、動きが鈍い、岸へ戻りたがる場合は遊泳を中止し、体を拭いてゆっくり保温します。
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濁った水や泥からの感染を防ぐ

川や泥、水たまりは、野生動物の尿に含まれるレプトスピラで汚染されていることがあります。濁りやよどみ、動物の死骸がある場所には入れないでください。川遊び後に発熱、元気消失、食欲不振、嘔吐がみられたら、川や泥に触れたことを獣医師へ伝えましょう。詳しくは、犬のレプトスピラ症についての記事で解説しています。

藻や河原のヘビにも注意する

緑色の膜や絵の具のような藻が浮く水では、犬を泳がせたり飲ませたりしないでください。入ってしまった場合は、被毛を真水で洗い、泥や藻を舐めさせないようにします。河原の草むらや石垣にはマムシなどが潜んでいることがあるため、リードを短く持ちましょう。咬まれた可能性があれば犬を歩かせず受診します。詳しい対応は、犬がヘビに咬まれたときの記事をご確認ください。

川遊び後は体調を観察する

遊んだあとは体を真水で洗い、泥や藻、砂を落として乾かします。皮膚や肉球の傷も確認し、帰宅後も呼吸、歩き方、食欲、元気、嘔吐の有無を観察してください。せき、呼吸の異常、ふらつき、震え、腫れ、発熱があれば早めに受診し、川へ入った時刻や遊んだ時間、水を飲んだ可能性、川の濁りや藻の有無を獣医師へ伝えましょう。
犬の熱中症の症状と応急処置

カヤックをしていたときにライフジャケットを着用しておらず溺れそうになりました。水は危険です。犬だけではなく、人用のライフジャケットも準備してください。

▼ 川や泥に入る犬の予防について
混合ワクチン・フィラリア予防

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