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レントゲン室には鉛が必要で、完成後には放射線漏れがないか検査して確認する——。そのくらいは、なんとなく分かっていました。
ただ、「どれくらい鉛が必要なのか」は、レントゲン装置のメーカーさんや業者さんが決めてくれるものだと思っていました。
ところが、いくら待てども進みません。
レントゲン装置を入れる業者さんに聞くと、
「鉛は1mmでいいと思います」
とのこと。
でも、その1mmの根拠がよく分からない。
そこで調べてみると、本来は建物を設計する段階で「遮蔽計算」を行い、必要な鉛の厚さなどを決めるらしい。そして完成後に放射線量を測定し、問題がなければ使用できる、という流れのようです。
そういえば、リニアックも同じです。
リニアックでは遮蔽計算を行い、それをもとに壁の厚さや使用条件などを決めます。規模は違っても、レントゲン室でも基本的な考え方は同じなのでしょう。
しかし、ここがなかなか進まない。
そこでGoogleで調べて見つけた「医建エンジニアリング」さんに、お問い合わせフォームから連絡してみました。
すると、祝日(海の日)にもかかわらず担当者さんから連絡をいただきました。ありがとうございます。
そして話を聞くと、
「一般的な動物病院のレントゲン室なら、遮蔽計算書の提出までは求められないことが多いと思います」
とのこと。
なるほど。
リニアックの場合は、リニアック室の遮蔽計算を行い、その内容を原子力規制庁で確認したうえで建築を進めます。ところが一般のレントゲン室では、そこまで厳密な書類提出を求められないこともある。
だから、誰に聞いても話が少し曖昧だったのでしょう。
私のような「放射線の大専門家(笑)」でも、アウトラインがなかなか理解できなかったわけです。
もう一つ、ずっと気になっていたのが費用です。
「鉛は高い」と聞いていたので、レントゲン室を広くすると、とんでもない金額になるのではないかと思っていました。
ところが調べてみると、防護用のボードは1枚5万円弱。
レントゲン装置を置く部分だけを2畳弱に区切れば7枚程度。手術室全体を防護すると25枚程度。
もちろんドアなど別途必要なものはありますが、それでも想像していたほどではありません。
狭いレントゲン室を作って毎日の使い勝手を悪くするより、少し費用をかけても広く使える方がいい。
ということで、レントゲン室は小さく区切らず、広く使える方向で考えることにしました。
設計も放射線防護も、知らないことばかりです。
学生と
思えば要領
悪くても
by まる蔵
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