執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
100頭の犬が抗がん剤治療を受けたとします。
犬の抗がん剤治療では、約15~30%に何らかの副作用がみられ、重い副作用は約5~7%と報告されています。
→ 犬猫の抗がん剤の副作用はどれくらい?
今回は計算しやすくするため、発生率の上限を使って、
- 副作用が起こる犬:30頭
- そのうち重い副作用が起こる犬:7頭
- 軽い副作用が起こる犬:23頭
- 軽い副作用が続く期間:1日
- 重い副作用が続く期間:3日
と仮定します。
→ 犬・猫の抗がん剤治療(化学療法)まとめ|副作用・効果・考え方
100頭で、体調の悪い日は合計何日?
軽い副作用では、
23頭 × 1日 = 23日
重い副作用では、
7頭 × 3日 = 21日
したがって、100頭の体調不良の日数をすべて合わせると、
23日 + 21日 = 44日
です。
これを100頭で割ると、
44日 ÷ 100頭 = 0.44日
答え:1頭あたり平均0.44日
副作用率を下限の15%、重い副作用を5%として同じように計算すると、1頭あたり平均約0.25日です。
したがって、この計算モデルでは、抗がん剤による体調不良は1頭あたり平均約0.25~0.44日となります。
実際にはどのくらい体調を崩す?
今回の仮定からみると、軽い副作用であれば1日程度、重い副作用で入院が必要になった場合は数日程度になるイメージです。
ただし、実際の副作用の強さや続く日数には個体差があります。薬剤、投与量、治療回数、病気の種類、犬の体調によっても変わります。
→ 抗がん剤やパラディアの副作用がつらそうなとき|続ける・休む・減らすを考える目安
※「軽い副作用は1日、重い副作用は3日」という日数は、治療負担を考えるための計算上の仮定です。個々の犬の治療結果を予測するものではありません。
▼ まるおどクイズ に戻る