執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
腫瘍が2cm、その左右に2cmずつマージンを取るので、
2+2+2=6cm
答え:6cm
では、直径6cmの範囲を円形に切除したと仮定すると、どれくらいの傷になるでしょう?
半径は3cmです。
円周は、
2 × π × 3 = 約18.8cm
この円周を半分ずつ向かい合わせて縫合すると考えると、縫合後の傷の長さは、
π × 3 = 約9.4cm
また、切除する面積は、
π × 3² = 約28.3cm²
となります。
つまり、直径2cmの腫瘍でも、周囲2cmのマージンを取ると、切除範囲は直径6cm、単純計算では傷の長さは約9cm、切除面積は約28cm²になります。
→ 軟部組織肉腫は「広く切る」が重要
悪性腫瘍の手術では、見えている腫瘍だけを切り取るわけではありません。そのため、手術創は腫瘍そのものよりかなり大きくなることがあります。
→ 手術の「マージン」が再発を防ぐ鍵になる
※実際の手術では円形ではなく紡錘形に切除することが多く、皮膚の伸び方や部位によって傷の長さも変わります。
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