犬が散歩中にリードから抜けてしまった。玄関を開けた瞬間に猫が外へ出てしまった。
かつて迷子探しといえば、電柱や店先への張り紙が中心でした。今では、XやInstagramなどのSNS、迷子ペットの掲示板、防犯カメラやドアホンの録画映像も大きな手がかりになります。
ただし、SNSだけに頼るのはおすすめできません。
迷子になったら、近所を探すのと同時に、関係機関への連絡もすぐに行うことが大切です。
執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
まず警察と動物愛護管理センターへ連絡
犬や猫が迷子になったら、まず警察へ連絡します。誰かが保護して拾得物として届けている可能性があるためです。
犬の場合は、前橋市動物愛護管理センター「まえばしっぽ」に保護されることもあります。前橋市では、行方不明になった犬や猫、保護された動物の情報も掲載されています。
さらに、近隣の動物病院にも連絡しておくとよいでしょう。
保護した人が、「ケガをしている」「マイクロチップが入っているか確認してほしい」と動物病院へ連れてくることがあります。
→ 子猫を保護したら最初にすること
SNSや迷子掲示板も同時に使う
最近では、SNSで迷子情報を広げる方法も一般的です。
写真とともに、「前橋市」「迷子犬」「迷子猫」など地域名を入れて投稿すると、近くに住む人へ情報が届きやすくなります。
投稿するときは、いなくなった日時と場所、犬猫の写真、毛色、性別、首輪の有無、特徴などを書きます。
迷子ペット専用の掲示板を利用する方法もあります。
また、近所の住宅や店舗に防犯カメラやドアホンがあれば、逃げた方向が映っていないか確認できることがあります。
昔の「張り紙」だけではなく、
自分で探す+警察・行政へ連絡+SNSで広げる
を同時に進めるのが、現在の迷子探しの基本です。
マイクロチップが入っていれば安心?
ここで注意したいのがマイクロチップです。
マイクロチップにはGPS機能はありません。そのため、飼い主がスマートフォンなどで現在地を追跡することはできません。
→ 犬猫のマイクロチップ|引っ越しや譲渡で必要な手続き
保護された犬や猫のマイクロチップを専用の機械で読み取り、その番号と登録されている飼い主情報を照合して、初めて連絡につながります。
つまり、マイクロチップが入っているだけでは十分ではありません。
そもそも犬や猫が誰かに保護されなければ、マイクロチップを読み取ることもできません。
登録情報が古ければ連絡できない
群馬県動物愛護センターによると、収容されたマイクロチップ装着犬のうち、**6~7割で「情報が登録されていない」、または「登録情報が変更されず、内容が間違っていた」**という調査結果があります。
せっかくマイクロチップが入っていても、昔の電話番号や住所のままでは、飼い主へ連絡できないことがあります。
引っ越した、電話番号が変わった、犬や猫を譲り受けた――。
そんなときは、マイクロチップの登録情報も変更しておく必要があります。
迷子になる前に確認を
迷子対策としては、
首輪・迷子札+マイクロチップ
の二重にしておくと安心です。
そして、マイクロチップを入れている犬や猫では、一度「現在の住所と電話番号が登録されているか」を確認してみてください。
迷子になってから慌てるのではなく、今日できる迷子対策のひとつです。
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