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子供のころ、学校では、人口が50億人を超えて大変とか、石油が30年で枯渇するとか言われてました。
なんとなく、人間が増えること自体が地球にとって悪いことのようなイメージがあった、そんな時代です。だから当時、宮崎駿の描く世界観があれほど支持されたのかもしれません。
ところが一転、少子化。
少子化が良いのか悪いのかは、置いておくとして。ただ、今の日本の社会保障を見ていると、少しネズミ講に似た構造を感じます。
先に制度を利用する世代を、後から入ってくる現役世代が支える。人口が増えている間はうまく回りますが、新しく支える人が減れば、当然苦しくなります。
今の日本は、まさにその転換点。
神輿に乗っていると思っていたところ、誰も担いでくれず、実は地獄であった、というオチ。
『蜘蛛の糸』では、地獄にいるカンダタの前に、一本の糸が垂れてきます。
今の社会にも、年金、医療、介護、生活保障など、いくつもの蜘蛛の糸があります。ただ、その糸がいつまでも同じ太さで垂れているとは限りません。
だから、公の蜘蛛の糸を頼りながらも、自分でも何本か糸を用意しておく。
貯蓄する。
健康に留意する。
人付き合いをする。
体を動かす。
できる範囲で働く。
必要なら保険に入る。
一本一本は細い糸でも、何本かあれば、一つが切れたときに全部を失わずに済みます。
子供のころに習った未来とは、ずいぶん違う社会になりました。
人口が増えすぎることを心配していた時代から、人口が減ることを心配する時代へ。
人口減少社会では、一本の蜘蛛の糸(たとえば年金)だけにぶら下がるのではなく、自分でも何本かの糸を持っておく。
ただし、他人を押し退けて自分だけ助かろうと欲張れば、糸は切れる。
まるおどは
私にとっての
蜘蛛の糸
by カンダタおやじ
カンダタよ、心して暮らすべし。
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