執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
V-Y-S flap、V-Y rotation advancement flap、Hatchet flap(手斧型皮弁)は、基本的に同じ系統の皮弁として扱われています。
この皮弁には、片側性と両側性があります。
- 両側性:2r(図左の赤線)
- 片側性:3r(図右の赤線)
ここでの r は欠損の半径です。

皮弁の回転角度は最大45度程度とされます。
また、皮弁先端は鋭角に設計した方がよいとされています。
V字の採皮部をY字に閉鎖するのが難しい場合には、追加切開を入れてZ形成に変更するEmmettの方法があります(図の青線)。
全体として、これらの皮弁は比較的良好な生着成績が報告されています。
ただし、設計比率には文献間のばらつきがあり、2r・3rはあくまで目安です。
また、部分壊死や創離開の報告はあるものの、重篤な合併症は少ない印象です。
▼ 関連項目
→ 皮膚フラップの設計を考える
▼ 手術や麻酔を受ける方へ
→ はじめての方へ
