▼ 現在地:いいわといいよ > 本記事
動物病院を選ぶとき、ある報告によると、最初に考えるのは「家から近いかどうか(57%)」だそうです。急に具合が悪くなったとき、すぐに連れて行けることは安心。タイパ、でもありますね。また、高齢の犬や猫では、移動そのものが負担になりますし。開設予定のところは駐車場が5台くらい取れそうなので、ちょっと遠くからでもご来院いただきやすいように努めております。
次いで、受診後の印象や友人からの情報も重要のようです。獣医師がよく話を聞くか(49%)、説明がわかりやすいか(49%)、動物の性格や家族の事情を理解してくれるか(39%)、といった点です。お散歩仲間のインフルエンサー?の意見で動物病院の集団移籍があること、たまに聞きます。この辺りは相性もありますが、私どもは小さな動物病院を予定しています。小さな動物病院だからこそ、飼い主さんと動物の状態を近い距離で見ていけるのではないかと思っています。
また、受付や看護スタッフの対応(36%)も病院の印象を大きく左右すると報告されています。受付で冷たくされたり、質問しづらい雰囲気があったりすると、気が引けるのでしょうね。反対に、声をかけやすく、落ち着いて相談できる雰囲気が好まれるのでしょう。実際、長くいる受付の方が退職してから雰囲気が変わって困った、という飼い主さんの話を伺うことがあります。
犬と猫では、病院選びのポイントは少し違います。猫の場合は、「病院に連れて行くこと自体がストレスになる」という問題があります。キャリーに入れる、車に乗せる、待合室で犬の声を聞く、知らない場所で診察を受ける。これらは猫にとって大きな負担です。そのため猫の飼い主さんは、予約制か、待ち時間が短いか、猫にやさしい扱いをしてくれるか、犬と猫の動線に配慮があるかを気にされるそうです。なので、車での待機、猫エリア、猫中心の診察室を予定。小さな動物病院なので、猫専用とまでは行きませんが。
インターネットの口コミも、今の動物病院選びでは大きな要素です。Googleマップの評価や口コミを見て、初めての病院を決める人も多いでしょう。一つ一つの口コミは主観的ですが、多くの口コミが集まると「社会的証明(Social Proof)」となり、病院選びの参考になることがあります。
かつては一つの動物病院ですべて、という状態でした。ところが、近年は動物種ごとの診療、専門診療、緊急や夜間など役割が細分化されてきました。つまり、動物病院自体、複雑になってきました。
インターネットのない時代、犬と猫の病気は、「犬の臨床」「猫の臨床」という本(各300ページくらい)を理解していれば良かったのですが、どんどん新しい機械が導入され、セミナーが行われるようになり。獣医師自体も得手不得手が顕著になってきた気がします。
「通いやすい」だけでなく、病気や症状に合わせて「話しやすい」「任せやすい」と感じられる病院を選ぶことが大切です。ひとつの病院に限定せず、状況に応じて使い分ける柔軟さも、これからは必要になるのかもしれません。当院も、その選択肢の一つになれれば幸いです。
▼ いいわといいよ に戻る
▼ 次に読む
→ 人生は不安よな。おじさん動きます