秋になると、栗やさつまいも、柿、梨を愛犬にも少し分けてあげたくなることがあります。これらは、健康な犬であれば基本的に少量を食べられます。ただし、食べる部分や調理方法によっては、嘔吐や下痢、喉への詰まり、消化管閉塞などを起こすことがあります。
執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
犬に秋の食材を与えるときの基本
栗、さつまいも、柿、梨はいずれも主食ではなく、おやつとして少量与える食材です。おやつは1日に必要なカロリーの10%以内が目安ですが、特に栗やさつまいもは高カロリーなので、少量で十分です。肥満、糖尿病、腎臓病、尿路結石などで治療中の犬は、食事内容について担当獣医師に確認してください。
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犬は栗を食べても大丈夫?
十分に加熱し、鬼皮と渋皮を取り除いた栗の実なら食べられます。生の栗は消化しにくく、下痢や嘔吐の原因になることがあります。また、皮や大きな栗を丸飲みすると、喉や消化管に詰まる危険があります。茹でる、蒸すなどして柔らかくし、小さく刻むかつぶして与えましょう。
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犬はさつまいもを食べても大丈夫?
加熱したさつまいもも犬が食べられます。生では硬く消化しにくいため、中心まで十分に加熱し、冷ましてから与えます。食物繊維が多いため、食べすぎると下痢やガスの原因になります。また、シュウ酸を含むため、シュウ酸カルシウム結石の既往がある犬などは担当獣医師に確認した方が安心です。
犬は柿を食べても大丈夫?
よく熟した柿の果肉は少量なら食べられます。ただし、種、ヘタ、硬い皮は取り除いてください。特に柿の種は消化されず、小型犬では胃や腸に詰まる可能性があります。果肉だけを小さく切って与えましょう。干し柿は糖分とカロリーが高いため、積極的にはおすすめしません。
犬は梨を食べても大丈夫?
梨も種と芯を取り除いた果肉なら食べられます。水分が多い一方、食べすぎると糖分やソルビトールの影響で軟便や下痢になることがあります。梨の種には青酸配糖体が含まれます。少数を誤って飲み込んだからといって必ず中毒になるわけではありませんが、種や芯はあらかじめ取り除いてください。大量に食べた場合や、嘔吐、ふらつき、呼吸の異常がみられる場合は動物病院へ相談しましょう。
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まとめ
栗、さつまいも、柿、梨は、健康な犬なら適切に処理して少量を与えることができます。栗とさつまいもは加熱し、柿は種・ヘタ・皮、梨は種と芯を取り除きます。いずれも大きなまま与えず、犬の体格に合わせて小さくしてください。「食べられる=たくさん食べても大丈夫」ではありません。秋の味覚は、あくまで少量のおやつとして楽しみましょう。
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