群馬県でもSFTSに注意|ウイルス保有マダニを県内で確認

「SFTSは西日本の病気」と思われることがありますが、現在では東日本でも感染例が報告されています。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、主にマダニが媒介するウイルス性の感染症です。人だけでなく、犬や猫も感染します。

群馬県では、これまで人のSFTS患者は確認されていません。一方で、SFTSウイルスを保有するマダニは県内ですでに確認されています。

患者がまだ報告されていないからといって、群馬県では関係のない感染症とはいえません。

執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

前橋周辺でもマダニとの接触に注意

マダニは山奥だけにいるわけではありません。草地、河川敷、公園などにも生息しており、犬の散歩や屋外で生活する猫が接触する可能性があります。

前橋周辺には草地や河川敷があり、少し移動すれば赤城山など自然の多い地域もあります。日常の散歩やレジャーでも、マダニ対策は必要です。
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犬や猫もSFTSに感染します

犬や猫がSFTSに感染すると、発熱、元気や食欲の低下、嘔吐、下痢、黄疸などがみられ、血液検査では白血球や血小板が減少することがあります。

群馬県は、SFTSに感染した場合の致死率について、犬で約40%、猫で約60%というデータを紹介しています。

すべての感染動物が重症化するわけではありませんが、命に関わることのある感染症です。

犬や猫から人へ感染することも

SFTSは、マダニに咬まれることで感染するだけではありません。

感染した犬や猫の血液や体液などを介して、人へ感染した事例も報告されています。

つまり、犬や猫のマダニ予防は、ペット自身を守るだけでなく、一緒に暮らす家族を守ることにもつながります。

マダニとの接触が疑われる犬や猫に、発熱、食欲低下、嘔吐、下痢などがみられた場合は、早めに動物病院へ相談してください。その際、マダニが付いていたことや、草むら・山へ行ったことも伝えると診断の助けになります。

また、体調を崩している動物の血液や体液には素手で触れず、咬まれたり引っかかれたりしないよう注意してください。

一番大切なのはマダニ予防

飼い主ができる最も現実的な対策は、犬や猫に適切なマダニ予防薬を使用することです。

散歩や屋外活動のあとは被毛や皮膚を確認し、マダニが食いついている場合は無理に引き抜かず、動物病院へ相談してください。

マダニ予防薬の選び方や予防する期間については、こちらで詳しく解説しています。

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群馬で患者が出ていなくても予防を

群馬県では、現在まで人のSFTS患者は確認されていません。

しかし、SFTSウイルスを持つマダニは、すでに県内にいます。

「群馬だから大丈夫」ではありません。

マダニ対策を続けることは、犬や猫だけでなく、飼い主や家族を命に関わる感染症から守るための予防でもあります。

参考:
群馬県衛生環境研究所「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」
群馬県「ペットの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に注意しましょう!」

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