犬や猫の水を飲む量・尿の量が増えたとき

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「水をよく飲む」「おしっこの量が多い」とき、暑さや習慣だけではなく、体の中で病気が進んでいることがあります。多飲多尿は、腎臓病、糖尿病、ホルモンの病気、子宮蓄膿症、薬の影響などで見られる症状です。

どれくらい飲むと多い?

飲水量は気温、運動量、食事内容で変わります。ドライフードなら水を多く飲み、ウェットフードなら少なくなることもあります。目安として、犬では1日あたり体重1kgにつき100mLを超える状態、猫では1kgにつき40~50mLを超える状態が続く場合、多飲を疑います。5kgの犬なら500mL以上、4kgの猫なら160~200mL以上が目安です。ただし1日だけでは判断しません。

一緒に見る症状

水を飲む量だけでなく、体重減少、食欲の変化、嘔吐、下痢、元気消失、毛づやの悪化、尿の色が薄い、トイレの失敗が増えた、血尿がある、といった変化も大切です。特に未避妊で、水をよく飲む、元気がない、食欲がない、陰部から膿が出る、お腹が張る場合は、子宮蓄膿症の可能性があります。

考えられる病気

犬では慢性腎臓病、糖尿病、クッシング症候群、子宮蓄膿症、肝臓病、高カルシウム血症、薬の影響などを考えます。猫では慢性腎臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症などがよく問題になります。プレドニゾロンなどのステロイド薬や利尿薬でも、水を飲む量や尿量が増えることがあります。

なぜ水をたくさん飲むのか

腎臓は尿を濃くしたり薄くしたりして、体の水分を調整しています。腎臓病では尿を濃くする力が落ち、薄い尿がたくさん出るため、その分を補うように水を飲みます。糖尿病では尿に糖が出て、水分も一緒に引っ張られます。クッシング症候群ではホルモンの影響で水分調整が乱れます。猫の甲状腺機能亢進症では、代謝が上がり、体重減少や食欲増加とともに多飲が見られることがあります。

検査と自宅での確認

診断では尿検査と血液検査が重要です。尿検査では尿比重を見て、尿を濃くする力を確認します。血液検査では腎臓、肝臓、血糖値、電解質、カルシウム、炎症などを調べます。必要に応じて、ホルモン検査、尿培養、画像検査、血圧測定を追加します。

自宅では、1日に入れた水の量と残った量を記録すると参考になります。ペットシーツの交換回数、猫砂の固まりの大きさ、尿の色、トイレの失敗なども見てください。写真を残しておくのも有用です。

水を制限してはいけません

水をよく飲むからといって、自己判断で水を減らしてはいけません。多飲多尿の多くは、失われた水分を補うために飲んでいる状態です。水を制限すると、脱水や腎臓への負担、電解質異常につながる危険があります。診断がつくまでは、いつでも新鮮な水を飲めるようにしてください。

まとめ

多飲多尿は、体が教えてくれる大切なサインです。水を飲む量が明らかに増えた状態が数日続く、尿量が増えた、体重が減る、元気や食欲に変化がある場合は受診をおすすめします。

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