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執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
10歳のきみへ。
部屋にいい香りがすると、気持ちが落ち着くことがあります。
アロマオイル、芳香剤、香りの強い柔軟剤。人には「いいにおい」と感じるものでも、猫にはつらいことがあります。
「天然成分だから安全」と思うかもしれません。でも、天然だから猫にも安全とは限りません。
アロマオイルは、とても濃いものです
アロマオイルや精油は、植物の成分をぎゅっと集めたものです。人には少しの香りでも、猫にとっては強すぎることがあります。
猫は、人や犬よりも、植物の成分を分解するのが苦手です。だから、少しの量でも体に負担になることがあります。
猫の体につけてはいけません
特に危ないのは、アロマオイルを猫の体につけることです。皮ふにぬる。ノミよけのつもりで使う。毛につける。こうした使い方は避けてください。
猫は毛づくろいをします。体についたものをなめ取るので、アロマオイルが口から体の中に入ってしまうことがあります。
こんな様子があったら大人に伝える
アロマオイルを使ったあとに、猫の様子がいつもと違うときは注意してください。
よだれが出る。吐く。ふらふらする。元気がない。震える。呼吸が苦しそう。けいれんする。
こうした様子があれば、すぐに大人に伝えてください。
体についたかもしれないときは、使ったボトルや成分が分かるものを持って、動物病院に相談します。
まとめ
猫と暮らす家では、アロマオイルや精油を使わないことが一番安全です。
人にとっては楽しい香りでも、猫にとっては逃げられない刺激になることがあります。
猫は「このにおいがつらい」と言葉で伝えることができません。
いい香りかどうかより、猫が安心して過ごせるかを考えてください。
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