ラプロス(ベラプロストナトリウム)猫の慢性腎臓病薬

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ラプロス(一般名:ベラプロストナトリウム)は、猫の慢性腎臓病で使われるお薬です。腎臓の血流や血管の状態を守り、腎機能の低下を抑える目的で使用されます。猫ではIRISステージ2~3の慢性腎臓病での進行抑制を目的とした薬で、末期では効果が期待できません。一方、犬への使用は承認外であり、使用する場合は獣医師の判断が必要です。

ラプロスとは

ラプロスは、ベラプロストナトリウムという成分を含む薬です。プロスタサイクリンという体内物質に似た働きを持ち、血管を広げる作用、血液の流れを保つ作用、炎症や線維化を抑える作用が期待されています。

猫の慢性腎臓病では、腎臓の中で血流低下、低酸素、炎症、線維化が少しずつ進みます。一度傷んだ腎臓の組織は元に戻りにくいため、残っている腎臓の働きをできるだけ守ることが治療の目的になります。ラプロスは、この悪循環をゆるやかにするために使われます。

どんな猫に使う?

ラプロスは、猫のIRISステージ2~3の慢性腎臓病に対して使われます。血液検査で腎臓の数値が上がってきた、尿が薄い、体重が減ってきた、食欲が落ちやすい、脱水しやすいといった猫で検討されることがあります。

ただし、すべての腎臓病の猫に必ず使う薬ではありません。脱水、食欲、血圧、尿蛋白、リンの値、ほかの病気の有無を含めて判断します。腎臓病の治療では、療法食、水分管理、血圧管理、リン管理、吐き気や食欲のケアなどを組み合わせることが重要です。

飲ませ方

通常、猫では1回1錠を1日2回、朝晩の食後に飲ませます。薬を飲ませる時間が大きくずれると管理しづらくなるため、できるだけ生活リズムに合わせて続けることが大切です。

腎臓病の薬は、数日で劇的に元気にする薬というより、長く続けながら腎機能の低下を抑える目的で使う薬です。効果の判断には、食欲や体重だけでなく、血液検査、尿検査、血圧などを定期的に確認します。

副作用と注意点

ラプロスは比較的長期使用を前提にした薬ですが、副作用がないわけではありません。食欲低下、嘔吐、下痢、元気消失などが見られることがあります。また、血管を広げる作用や血小板の働きに関わる作用があるため、出血傾向がある場合や、ほかの血液を固まりにくくする薬を使っている場合には注意が必要です。

犬にも使える?

ラプロスは猫の慢性腎臓病に対して承認された薬であり、犬への使用は承認外です。近年、犬の慢性腎臓病に対するベラプロストの報告もありますが、まだ標準治療として広く確立された段階とは言い切れません。

犬では慢性腎臓病の原因や病態が猫と異なることがあります。蛋白尿、糸球体疾患、高血圧、心臓病などを含めて評価する必要があります。犬に使う場合は、期待できる効果とリスクを説明したうえで、慎重に検討する薬と考えます。

まとめ

ラプロスは、猫の慢性腎臓病で腎機能の低下を抑える目的で使われる薬です。腎臓の血流、炎症、線維化に関わる悪循環をゆるやかにすることが期待されています。犬への使用は承認外であり、必要性をよく検討して使う薬です。

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