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犬や猫の呼吸が苦しそうなときは、様子を見ている場合ではありません。肺や胸の腫瘍、胸水、肺炎、心臓病、貧血、気道の異常など、命に関わる病気の可能性があります
呼吸が苦しいサイン
呼吸の異常は、軽いものは気づきにくいことがあります。息が荒い、胸やお腹を大きく動かして呼吸する、寝ているときの呼吸が速い、散歩を嫌がる、すぐ疲れる、横になると苦しそうにする、といった変化が見られます。猫では、口を開けて呼吸すること自体がかなり危険なサインです。
肺や胸の腫瘍で起こること
肺に腫瘍ができると、咳、呼吸の速さ、運動を嫌がる、元気がないといった症状が出ることがあります。指先に転移して痛みを生じることがあります。また、ほかの腫瘍が肺へ転移して見つかることもあります。
胸の中に腫瘍ができると、肺が広がりにくくなったり、胸水がたまったりして呼吸が苦しくなることがあります。リンパ腫、肺腫瘍、胸腺腫、中皮腫、転移性腫瘍などがあげられます。
胸水がたまると苦しくなる
胸水とは、肺の周りに水がたまる状態です。肺そのものの中に水が入るのではなく、肺を外側から圧迫するため、肺が十分に広がらなくなります。その結果、呼吸が浅く速くなります。
胸水の原因には、腫瘍、心臓病、感染、低タンパク血症などがあります。胸水が多い場合は、原因を調べる前に、まず針で胸水を抜いて呼吸を楽にします。
検査と治療
呼吸が苦しい場合、まず大切なのは原因の特定よりも酸素吸入と安静です。呼吸困難があるときに無理に検査を進めると、かえって状態が悪化することがあります。そのため、酸素室で落ち着かせてから、レントゲン検査、超音波検査、血液検査、胸水検査を考えます。
治療は原因によって変わります。胸水があれば抜去、感染なら抗菌薬、心臓病なら心臓の治療、腫瘍なら手術、抗がん剤、放射線治療、緩和ケアなどを検討します。
まとめ
呼吸が苦しい状態は、犬や猫にとって非常につらい症状です。肺や胸の腫瘍だけでなく、心臓病や感染症などでも起こります。呼吸が速い、苦しそう、横になれない、口を開けて呼吸する、舌の色が悪い場合は、早めに動物病院へ相談してください。
▼ 関連項目
→ 犬と猫の咳とは。胸の中の腫瘍かも
→ 胸腺腫とは