犬がパンティングをせず、皮膚からの放熱もまったくできないと仮定します。
水1gの温度を1℃上げるには、1calの熱が必要です。
10kgは10,000gなので、10kgの犬の体を水と同じように考えると、体温を1℃上げるために必要な熱は、
10,000 cal =10 kcal
となります。
10kgの犬が1日に使うエネルギーを約400 kcalとすると、1時間あたりでは約16.7 kcalです。
10kcal ÷ 16.7kcal = 約0.6時間
つまり、体内でつくられた熱をまったく外へ逃がせなければ、計算上は約36分で体温が1℃上がることになります。
ただし、これは犬の体を水とみなし、エネルギーが一定の割合で熱になると仮定した、理科の問題としての目安です。
暑い日に外へ出ると、もっと早い?
暑い日の屋外では、体内でつくられる熱だけではありません。
高温になったアスファルト、直射日光、地面からの照り返しによって、外からも熱が入ってきます。さらに、歩く、走る、興奮するといった行動でも、体内でつくられる熱が増えます。
犬は人のように全身から汗をかいて体温を下げることができず、主にパンティングによって熱を逃がしています。気温や湿度が高いと、この仕組みもうまく働きません。
そのため、真夏の日中は、10分程度の外出でも条件によっては危険です。
「36分までは大丈夫」ではありません。
この計算から分かるのは、犬の体温は、熱を逃がせない状況では思っている以上に早く上がるということです。
▼ 関連項目
→ 犬や猫の熱中症(子ども動物病院)
→ 犬は何度から熱中症になる?散歩をやめる気温の目安