犬が海水をどれくらい飲むと危険?

海水浴やドッグSUP、波打ち際でのボール遊びでは、犬が知らないうちに海水を飲み込むことがあります。少量を舐めただけで直ちに中毒になるとは限りませんが、遊びながら繰り返し飲むと、高ナトリウム血症を起こす危険があります。

海水の危険量はどのくらい?

一般的な海水の塩分濃度は約3.5%で、100mL中に約3.5gの塩分が含まれます。

犬では、食塩を体重1kgあたり約2~3g摂取すると中毒症状が現れる可能性があり、約4g/kgが急性致死量の目安とされています。

海水に換算すると、体重3kgの犬では約170~260mLが中毒量、約340mLが致死量の目安です。体重10kgでも約570~860mLで中毒量に達する可能性があります。

ただし、実際の危険性は、飲んだ速度、嘔吐の有無、真水を飲めたか、腎機能などによって変わります。

なぜ脳に障害が起こる?

海水を大量に飲むと、血液中のナトリウム濃度が急上昇します。すると細胞内の水分が血液側へ移動し、脳細胞が脱水して縮みます。

重症化すると、ふらつき、震え、けいれん、意識障害、昏睡などが現れ、死亡することもあります。

海水を飲んだときの症状

初期には、強い喉の渇き、嘔吐、水のような下痢、落ち着きのなさ、元気消失、ふらつきなどが見られます。さらに進行すると、筋肉の震え、全身の硬直、けいれん、意識低下が起こります。

また、波にのまれた後に咳や速い呼吸が見られる場合は、海水を肺に吸い込んだ可能性があります。数時間後に肺の炎症が悪化することもあるため注意が必要です。

砂浜では、ボールなどに付着した砂を大量に飲み込み、嘔吐や腹痛、腸閉塞を起こすこともあります。

してはいけないこと

塩や過酸化水素水で吐かせる、スポーツドリンクを与える、意識が悪い犬の口に水を流し込むことは避けてください。それぞれ、胃炎、さらなるナトリウム負荷、誤嚥の可能性があります。

すぐに動物病院へ行く症状

繰り返す嘔吐や下痢、ふらつき、震え、けいれん、意識低下、咳、呼吸困難がある場合は、様子を見ずに受診してください。

飲んだ量が分からない場合や、小型犬、子犬、高齢犬、腎臓病や心臓病のある犬も早めの相談が必要です。

犬の海水誤飲は、単なる下痢ではありません。大量に飲んだ可能性がある場合は、症状が軽くても早めに動物病院へ連絡してください。

友だち追加 友だち追加 Instagram Instagram スタッフ紹介 スタッフ紹介
上部へスクロール