皮膚フラップの設計を考える

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執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

皮膚を切除したとき、足りなくなった皮膚をどこから持ってくるかを考えることになります。

制限がなければ、巾着縫合のように全周から皮膚を寄せて、欠損を小さくすればよいでしょう。

しかし実際には、皮膚の緊張線があり、伸びやすい方向も異なります。そのため、余裕のある部分の皮膚を、足りないところへ移動させることになります。

Note flap、V-Y rotation advancement flap、Reading Man flapには、共通する設計上の考え方があります。

皮膚欠損の円弧から、欠損直径の1.5倍程度の切開を加えることを出発点として考えます(赤線)。

周囲の複数方向に皮膚の余裕があればReading Man型(黄緑)、一方向から組織を移動させる場合には、皮膚の緩みや移動方向に応じてV-Y rotation advancement型(黒)またはNote型(水色)を検討できます。

もちろん、実際には術前に皮膚の可動性を評価し、それぞれの術式に適した切開線を設計する必要があります。赤線の長さも、すべての術式に共通する決まりではありません。

通常は最初から術式を決めて設計するでしょうが、このように共通する構造から考えると、各皮弁の違いや応用が理解しやすくなると思います。Note flapは緊張線と平行なので、reading manなどとは異なりますね。

あと、もう一つは欠損の一辺も含めるとZになるものが多い。noteもZ、reading manもZ、菱形もZ。

参考にしていただければ幸いです。

以下は、自身の勉強のために分類しました。印象です。

種類前進回転転移短縮方向
V-Y advancement◎
H plasty◎一方向
keystone◎
Rotation○◎
Limberg○◎
Note○◎
Bilobed○◎
Reading Man◎◎○
V-Y rotation advancement◎◎
Z plasty○◎

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