円形欠損に対する改良型菱形皮弁

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執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

A square peg into a round hole: A modified rhomboid flap and its clinical application (1987)

従来のLimberg flap(菱形皮弁)を改良した方法です。

特徴は2つあります。

  • 円形の皮膚欠損を、わざわざ菱形に切り直さない。
  • 欠損より小さな皮弁を作る。

従来の菱形皮弁では、欠損と同じ大きさの皮弁を移動します。しかし、そうすると皮弁を採取した場所にも同じ大きさの欠損が生じ、それを周囲の皮膚で閉鎖しなければなりません。

そこで、最初から皮弁を小さく設計するという考え方です。

欠損の直径をdとすると、皮弁の辺の長さは約0.67dとします。ただし、皮膚の緊張によって調整します。

皮弁を作る方向

円形欠損を菱形に切り直さないため、皮弁を作る方向を自由に選べます。

重要なのは、皮膚に余裕があり、採皮部を閉鎖しやすい方向を選ぶことです。

皮弁だけで欠損全体を覆うのではなく、周囲皮膚も移動させて閉鎖します。

このように皮弁を小さくすることで、採皮部の閉鎖が容易になり、張力を分散できます。

175例の臨床報告では、部分壊死または部分離開は8例(4.5%)で、再手術が必要となった症例はありませんでした。

菱形皮弁は、欠損と同じ大きさの皮膚を移動させることよりも、周囲の皮膚の余裕を利用する皮弁のようです。

▼ 関連項目
→ 皮膚フラップの設計を考える
→ 2枚の菱形フラップ
→ 菱形フラップのケースレポート
▼ 手術や麻酔を受ける方へ
→ はじめての方へ

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