腫瘍トップ > 治療 > 放射線治療 > 放射線治療を受ける方への「大切なお願い」
執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
放射線治療を行っていたときには以下のようなお願いをしておりました。安全で効果的な治療を行うために、以下の点についてご理解とご協力をお願いいたします。実際は、それぞれの放射線治療施設にお問い合わせください。
しこりについて全体像を知りたい方は「腫瘍トップ」をご覧ください。
1. 【前日まで】体調管理を最優先に
• 麻酔のリスクを下げます:体調が悪いと麻酔のリスクが高まり、当日の治療を中止せざるを得ないことがあります。
• 食欲がない時は:無理をさせず、事前にかかりつけの動物病院で点滴を受けるなど、体力の維持に努めてください。
2. 【当日】絶食とお預かりについて
• 基本は「絶食」です:全身麻酔を行いますから、朝ごはんは抜いてきてください。
• 体力が落ちている場合:食べる力が弱っている子は、無理に抜かずに少し食べさせてあげてください。判断に迷う場合は事前にご相談を。
• お水はOK:来院直前まで飲ませていただいて大丈夫です。
• お預かり時間:治療完了まで2~3時間ほどかかります。その間は外出していただいて構いません。
3. 【治療後】体調の変化とケア
• 体調を崩すことがあります: 帰宅後に元気がない場合は、速やかにかかりつけ医で点滴などの処置を受けてください。
• 数週間後の変化: 照射後しばらくして、脱毛や皮膚炎、目やに(目に近い場合)が出ることがあります。これらには抗生剤などの対症療法が必要ですので、様子を見すぎずご相談ください。
• 再発への備え: もし再発してしまった場合でも、2クール目(再照射)が可能なケースがあります。諦めずにまずはご相談ください。
動物病院からのお願い:安全な治療のために
私たちは、目の前の小さな命に全神経を集中させて治療を行っています。
• 「タスク競合」を防ぐために:治療中の電話対応などは、重大なミスの誘引(注意力の分散)につながる恐れがあります。安全を最優先するため、治療時間中のお問い合わせは極力お控えいただけますと幸いです。
放射線治療は、人も含め「マンパワー不足」と言われております。安全確保できる最小限の人数で治療を行っております。1人でも欠けると安全を担保できなくなる可能性もあります。不安、ご不便をおかけすることもあるかと存じますが、ご協力していただけますと幸いです。
こんなことをお願いしておりました。いまは昔、です。繰り返しになりますが、治療を受ける施設の担当者にご確認ください。
放射線治療:切除ができないときだけ?
放射線治療適応:こんな子がいいです
放射線治療効果:小さくならない?
放射線治療の副作用:意外と少ないです
放射線治療の麻酔:こんなことに注意
放射線治療スケジュール:こんな感じです
放射線治療の体調管理:お願いしていました
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獣医師 圓尾真理
獣医師 圓尾拓也
日本獣医がん学会 腫瘍科認定医1種(I種)
放射線取扱主任者1種
博士(獣医学)
エビデンスにもとづいた情報発信に努めます。
