メトクロプラミドとは?犬と猫の吐き気・胃の動きで使う薬

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メトクロプラミドは、犬や猫の吐き気や嘔吐、胃の動きが悪いときに使われることがある薬です。人ではプリンペランという名前で知られています。動物病院では、嘔吐を抑える目的だけでなく、胃から腸へ内容物を送る動きを助ける目的でも使われます。

ただし、メトクロプラミドは「どんな吐き気にも効く薬」ではありません。胃の動きが悪く、胃の中に内容物が残っているような場合には役立つことがあります。一方で、膵炎、腎不全、肝臓病、強い全身状態の悪化などによる吐き気では、セレニアやオンダンセトロンなど、別の吐き気止めを優先することがあります。

期待できる効果

メトクロプラミドには、胃の動きを整え、胃から小腸への流れを助ける作用があります。胃の中に液体や食べ物が停滞して気持ち悪くなる場合、吐き気や食欲不振が改善することがあります。

犬では、脳の嘔吐に関わる部分にも作用し、吐き気止めとして働くことがあります。猫ではこの作用が犬ほど強くないため、猫の吐き気止めとしては効果が限られることがあります。猫では、吐き気を直接止める薬というより、胃の動きが悪いときに補助的に使う薬と考えると分かりやすいです。

使う場面

急性胃炎、胃腸炎、胃の動きが落ちているとき、食欲不振を伴う吐き気、胃内容物の停滞が疑われるときなどに使われます。胃酸を抑える薬と組み合わせることもあります。胃酸による刺激を減らしながら、胃の中にたまったものを先へ送る、という考え方です。

ただし、腸閉塞、消化管内の異物、消化管穿孔が疑われる場合には使えません。無理に胃腸を動かすことで、かえって危険になることがあるためです。吐いている原因を確認せずに、吐き気止めだけで様子を見るのは危ないことがあります。

注意したい副作用

メトクロプラミドで注意したい副作用は、神経症状です。落ち着きがなくなる、そわそわする、興奮する、震える、体がこわばる、異常な動きをする、といった変化が出ることがあります。これは薬が脳のドパミンという神経伝達に影響するためです。

特に高用量になった場合、腎臓や肝臓の機能が落ちている場合、高齢の犬や猫では注意が必要です。薬の排泄が遅れると、体の中に薬が残りやすくなります。

他の吐き気止めとの違い

セレニアは、嘔吐の最終経路に近い部分を抑える薬で、犬猫のさまざまな吐き気に使われます。オンダンセトロンは、強い吐き気や抗がん剤治療、膵炎、腎不全などで使われることがあります。

メトクロプラミドの特徴は、吐き気止めでありながら、胃の動きを助ける点です。反対に、大腸の動きをよくする薬ではありません。猫の便秘や巨大結腸症では、メトクロプラミドではなく、シサプリドなど別の薬が検討されます。

まとめ

メトクロプラミドは、犬や猫の吐き気や胃の動きの低下に対して使われる薬です。胃の内容物が停滞しているような場合には役立つことがありますが、すべての嘔吐に効く薬ではありません。

特に猫では、吐き気止めとしての効果は犬ほど強くないことがあります。吐いている原因、胃腸の動き、全身状態を見ながら、セレニア、オンダンセトロン、胃酸を抑える薬などと使い分けます。

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