プレドニゾロンは、犬や猫でよく使われる副腎皮質ステロイドで、炎症や免疫反応を抑える力が強く、症状を楽にするために役立つ薬です。一方で、体のいろいろな働きに影響するため、長く使う場合や高い用量で使う場合には、定期的な確認が大切になります。
よく見られる副作用
比較的よく見られる変化は、水をよく飲む、尿が増える、食欲が増える、息が荒くなる、落ち着きがなくなる、といったものです。犬では多飲多尿や食欲増加が分かりやすく出ることがあります。猫では犬ほど目立たないこともありますが、変化が見えにくいだけで、体への影響がないとは限りません。
長く使うと起こりやすいこと
プレドニゾロンを長く使うと、筋肉が落ちる、皮膚が薄くなる、毛づやが悪くなる、感染症にかかりやすくなる、肝臓の数値が変化する、といったことがあります。皮膚が薄くなると、傷ができやすくなったり、治りにくくなったりします。免疫が抑えられるため、膀胱炎、皮膚炎、外耳炎などが長引くこともあります。
糖尿病に注意
プレドニゾロンをきっかけに糖尿病が表に出ることがあります。水をよく飲む、尿が増える、食べているのに痩せる、体重が落ちる、といった変化がある場合は、血糖値や尿糖の確認が必要になることがあります。
心臓病が隠れている猫では注意
猫では、心筋症などの心臓病が隠れていることがあります。プレドニゾロンによって体の水分バランスが変わると、心臓に余裕が少ない猫で呼吸が苦しくなることがあります。呼吸が速い、開口呼吸をする、横になれない、じっとして動かない、急にぐったりする、といった場合は早めの受診が必要です。
胃腸障害に注意
プレドニゾロンは胃腸に負担をかけることがあります。食欲低下、嘔吐、下痢、黒い便、血便などが見られる場合は注意が必要です。特に、痛み止めとして使われる非ステロイド性消炎鎮痛薬との併用は避ける必要があります。メロキシカム、カルプロフェン、ロベナコキシブなどを飲んでいる場合は、必ず獣医師に伝えてください。
急にやめてはいけないことがあります
プレドニゾロンをある程度の期間使っている場合、自己判断で急に中止しない方がよいことがあります。体が外から入ってくるステロイドに慣れていると、急な中止で元気がなくなる、食べない、吐く、下痢をする、ぐったりするなどの不調が起こることがあります。
減らす場合は、段階的に調整します。
他の薬との飲み合わせ
プレドニゾロンは、他の薬との組み合わせに注意が必要です。特に、非ステロイド性消炎鎮痛薬との併用は胃腸障害のリスクを高めます。また、糖尿病の薬、利尿薬、免疫を抑える薬、抗がん剤などを使っている場合も、用量や検査の間隔を調整することがあります。
定期的な確認が大切です
プレドニゾロンを長く使う場合は、症状が落ち着いているかだけでなく、副作用が出ていないかも確認します。血液検査、尿検査、体重、飲水量、呼吸の様子、皮膚や筋肉の状態などを見ながら、続ける量や減らすタイミングを考えます。
まとめ
プレドニゾロンは、犬や猫の治療でとても役に立つ薬です。ただし、よく効く薬ほど副作用にも注意が必要です。水をよく飲む、尿が増える、食欲が増える、皮膚が薄くなる、感染症が長引く、糖尿病や心臓への影響が出ることがあります。また、自己判断で急にやめたり、痛み止めと一緒に使ったりすると危険な場合があります。
効果と副作用の両方を見ながら、負担の少ない使い方を考えていきます。