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執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
抗がん剤治療を始めた最初の1週間は、「副作用が出るかどうか」を確認する時期です。ただし、多くの犬や猫は大きな副作用なく過ごせます。いつもとの違いがないか気をつけて見守ってください。
抗がん剤の副作用は、薬の種類によって出る時期が異なります。消化器の症状は投与後2~7日頃、白血球の低下は5~10日頃に注意することが多くなります。初回治療では、どのくらい薬に敏感かを見る意味もあります。
家で見ていただきたいのは、食欲、元気、嘔吐、下痢、発熱のサインです。いつもの量を食べるか、好きなものに反応するか、散歩や移動の様子が普段と大きく違わないかを確認します。軽い食欲低下や軟便だけで、元気が保たれている場合は大きな問題にならないこともあります。
一方で、丸1日ほとんど食べない、繰り返し吐く、水のような下痢や血便がある、ぐったりしている、震える、熱っぽいといった場合は早めに相談してください。白血球が一時的に下がり、細菌感染を引き起こすことがあります。
食べないからと言って、刺身や生肉などを与えるのは控えてください。白血球が下がる可能性があるときに食中毒や細菌感染のリスクを減らしたいですから。
生活は基本的に普段通りで構いません。特別な隔離は必要ありませんが、体調が優れない日は無理に散歩させず、静かに休ませてください。
排泄物には、投与後数日間、薬の成分が微量に含まれることがあります。過度に怖がる必要はありませんが、処理後の手洗いは大切です。妊娠中の方や小さなお子さんがいるご家庭では、排泄物の処理を別のご家族が担当すると安心です。
→ 抗がん剤を飲ませたペットの排泄物の扱い
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初回の1週間は、「治療に耐えられるか」を一緒に確認する期間です。不安な変化があれば、我慢せず早めに相談してください。
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