犬や猫の麻酔が心配な方へ|不安を整理して相談するために

犬や猫の手術や検査で、「麻酔が心配です」とおっしゃられることがあります。高齢の犬や猫、心臓病や腎臓病、以前の麻酔後に回復が遅かった場合、不安になるのは自然なことです。

その不安のままではなく、確認し考えをまとめてください。

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麻酔が心配になるのは自然なことです

麻酔が心配になるのは、その犬や猫を大切に思っているからです。「目が覚めなかったらどうしよう」「高齢だから耐えられないのではないか」「持病があるのに大丈夫なのか」と考えるのは、特別なことではありません。

ただ、不安が強いと、麻酔そのものだけが大きく見えてしまうことがあります。実際には、麻酔をする理由、処置の内容、今の体の状態、処置をしなかった場合の見通しを合わせて考えます。

まず何が心配かを分けて考えます

「麻酔が心配」といっても、心配の中身はそれぞれ違います。麻酔から覚めるかが心配な場合もあれば、術後に痛がらないか、入院で不安にならないか、家で見られるかが心配な場合もあります。

診察では、「年齢が心配です」「心臓病があるので不安です」「前回の麻酔後に食べなかったので心配です」のように伝えるだけでも、相談の方向がはっきりします。

麻酔をする理由と、しない場合を確認します

麻酔が必要と言われたときは、まず「何のために麻酔をするのか」を確認します。しこりを取るためなのか、歯の処置をするためなのか、検査をするためなのか、痛みや出血を減らすためなのかによって、考え方は変わります。

また、麻酔をしなかった場合に何が起こりそうかも大切です。すぐに大きな問題が起こらない場合もありますが、病気が進行したり、痛み、出血、感染が続いたりすることもあります。麻酔を避けることが、必ずしも負担を減らすとは限りません。

年齢だけで決めなくてもよいことがあります

「もう高齢だから麻酔は無理ですよね」と相談されることがあります。たしかに、高齢の犬や猫では慎重な判断が必要です。ただし、年齢だけで麻酔の可否が決まるわけではありません。

同じ15歳でも、よく食べて歩ける子と、強い貧血や脱水がある子では状況が違います。年齢は大切な情報ですが、今の体の状態、処置の内容、麻酔時間、術後の管理を合わせて考えます。

不安なまま決めなくてよいと思います

麻酔が心配なときは、なぜ麻酔が必要なのか、麻酔をしないとどうなるのか、事前検査で何が分かっているのか、処置にどれくらい時間がかかるのかを確認してください。日帰りなのか、入院が必要なのか、家に帰ってから何を見ればよいのか。質問することは、失礼なことではありません。麻酔の説明は、不安をあおるためではなく、納得して選ぶためのものです。

まとめ

犬や猫の麻酔が心配になるのは自然なことです。麻酔にはリスクがありますが、心配な気持ちだけで決めると、何を確認すればよいのか分からなくなることがあります。

まずは、何が一番不安なのかを分けて考えます。そのうえで、麻酔をする理由、麻酔をしなかった場合に起こり得ること、事前検査の結果、処置時間、術後の管理について確認します。

麻酔は、怖いか怖くないかだけで決めるものではありません。その犬や猫にとって、何を楽にしたいのか、何を避けたいのかを一緒に考えます。不安なときは、そのまま動物病院で相談してください。

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