犬の脂肪腫の手術費用は、しこりの大きさ、できた場所、麻酔前検査、病理検査を行うかどうかで変わります。皮下の小さなしこりであれば数万円で済むこともありますが、全身麻酔、術前検査、病理検査まで含めると、10万円前後、あるいはそれ以上になることもあります。
執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

費用が高くなるのはどんなときか
脂肪腫の手術費用は、しこりの大きさと共に、脇、股、胸、首まわりなど、皮膚がよく動く場所や、歩くときに当たりやすい場所では、手術の範囲や縫い方に工夫が必要になることがあります。大きくなった脂肪腫では、手術時間が長くなり、出血や術後管理にも気を使います。
費用には、診察、細胞診、血液検査、レントゲン検査、麻酔、手術、薬、病理検査などが含まれることがあります。どこまで行うかで総額は変わります。
▼ 脂肪腫まとめ に戻る
▼ 関連記事
→ 犬の脂肪腫は自然に治る?
→ 犬の脂肪腫はダイエットで小さくなる?
→ 犬の脂肪腫にマッサージは効く?
費用の目安
※金額は病院や地域により異なりますが、一般的な目安です。
・細胞診:数千円 ~ 1万円前後
・病理検査:1万円 ~ 3万円程度(外注費用含む)
・画像検査:数千円 ~ 数万円(CTは数万円~)
・全身麻酔:数万円
・手術:数万円〜10万円
・術後ケア:数千円
手術を考えた方がよい脂肪腫
急に大きくなってきたとき。歩きにくそうなとき。脇や股にあって動きの邪魔をしているとき。こすれて赤くなるとき。細胞診だけでは判断が難しいとき。手術を考えましょう。
費用より先に考えること
脂肪腫の手術費用は気になるところです。ただ、その前に考えたいのは、「本当に取る必要があるのか」です。
診断がついているか。大きくなっているか。生活の邪魔になっているか。今の体調で麻酔をかける意味があるか。手術後、その犬が楽になるか。
この順番で考えると、費用の話も整理しやすくなります。
まとめ
犬の脂肪腫の手術費用は、数万円から10万円以上まで幅があります。大きさ、場所、検査内容、病理検査の有無によって変わります。
ただし、脂肪腫は良性ですので、必ず手術が必要な病気ではありません。取るべき脂肪腫なのか、見守れる脂肪腫なのか。そこを確認してから、手術を考えるのがよいと思います。
▼ 関連記事
→ 動物病院の料金は同じ治療でもなぜ違う?
→ 犬の脂肪腫はダイエットで小さくなる?
→ 日帰り手術は可能?
→ ASA-PS分類 麻酔リスクの考え方
▼ 相談してみたい
→ 腫瘍診療について
→ はじめての方へ