ギフトタイム。犬や猫と過ごす大切な時間

▼ 現在地:ケアギフトタイム > 本記事
▼カテゴリー
症状検査腫瘍治療ケアその他

執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

いまを、静かに大切にする

犬や猫が年を重ねると、歩き方や眠り方、食べ方が少しずつ変わっていきます。それは病気とは限りません。けれど、時間の流れが変わり始めたサインかもしれません。

シニア期に大切なのは、若いころへ戻すことではありません。いまの暮らしを少しでも穏やかにすること。

ギフトタイムは、犬や猫と過ごす後半の時間を考えるための入り口です。

▼ ギフトタイム
→ 本記事
▼ 関連記事
ギフトタイム(大切な時間)とは何か
ギフトタイムは誰がつくるのか?
犬・猫のQOLとは?治療を選ぶ判断基準
生存期間と生存期間中央値とは
健康状態と治療選択の関係

時間の変化に気づく

年齢を重ねると、体や行動に少しずつ変化が現れます。歩き方が変わる。寝る時間が増える。食べ方が変わる。トイレの失敗が増える。こうした変化は、老化かもしれませんし、病気のサインかもしれません。

まずは変化に気づくこと。それが穏やかな時間を守る第一歩になります。

食べる・眠る・動く

シニア期の生活は、食べること、眠ること、動くことの質で大きく変わります。食欲低下、体重減少、夜鳴き、認知機能の変化、関節の痛み。年齢のせいと片付けられがちな変化の中に、治療や工夫で改善できるものもあります。

大切なのは、「食べているか」だけではなく、「楽に食べられているか」。「歩けるか」だけではなく、「歩くことが負担になっていないか」です。

病気との向き合い方

シニア期は、病気を治すことだけが目的ではありません。検査をするか。治療をするか。どこまで頑張るか。正解はひとつではありません。

大切なのは、「どれだけ長く生きるか」だけでなく、「どんな時間を過ごすか」です。

高齢犬のがん治療はどこまでやるべきか
犬の腫瘍は手術しないとどうなる?
放射線治療と緩和ケアどちらを選ぶ?

最期の時間を考える

最期の時間は、突然始まることもあります。食べられなくなる。立てなくなる。呼吸が苦しくなる。そのとき慌てないために、少し早い段階から考えておくことが大切です。

最期の時間は、悲しみだけの時間ではありません。長く積み重ねてきた家族の時間を振り返る時間でもあります。

「自宅での看取り」の準備と心構え
安楽死という選択肢
猫のリンパ腫で後悔すること。治療する・しない?

子ども動物病院とのつながり

子ども動物病院は、犬や猫を迎える前の入口です。ギフトタイムは、長く一緒に過ごしてきた家族のための場所です。

はじまりと見送り。入口と出口。その間には、たくさんの毎日があります。

動物病院は病気を治す場所である前に、犬や猫の一生に寄り添う場所でありたいと思っています。

最後に

いまの時間は、未来になれば思い出になります。だからこそ、いまを少しだけ丁寧に。その子が安心して過ごせるように。家族が後悔しないように。

ギフトタイムでは、シニア期の暮らしから病気との向き合い方、最期の時間までを一緒に考えていきます。

▼ ギフトタイム
→ 本記事
▼ 関連記事
ギフトタイムは誰がつくるのか?
犬・猫のQOLとは?治療を選ぶ判断基準
生存期間と生存期間中央値とは
▼ 腫瘍の記事をカテゴリーから探す
症状検査腫瘍治療ケアその他

友だち追加 友だち追加 Instagram Instagram はじめての方へ はじめての方へ
上部へスクロール