ビンクリスチン(オンコビン)とは?犬と猫の抗がん剤治療で注意したい副作用

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ビンクリスチンは、犬や猫のリンパ腫などで使われる抗がん剤のひとつです。多くの場合、CHOP療法やCOP療法といった複数の薬を組み合わせる治療の中で使われます。

飲み薬として自宅で使う薬ではありません。動物病院で静脈投与します。血管の外に漏れると皮膚や周囲の組織を傷めることがあるため、投与中は血管の状態を確認します。

投与後に見たい変化

ビンクリスチンの副作用で気をつけたいのは、食欲低下、元気の低下、嘔吐、下痢、便秘です。

猫では便秘に注意

猫では、ビンクリスチンによって腸の動きが鈍くなることがあります。便が出にくい、トイレで踏ん張る、食べない、吐く、お腹を触られるのを嫌がる、といった変化があれば注意が必要です。

白血球が下がることがあります

ほかの抗がん剤に比べると骨髄抑制が強い薬ではありませんが、白血球が下がることがあります。

白血球が下がると、感染に弱くなります。発熱、ぐったりする、食べない、下痢が続く、元気が急に落ちるといった変化がある場合は、早めに連絡が必要です。

治療中は、次の投与前や必要なタイミングで血液検査を行い、安全に続けられるかを確認します。

神経への副作用

神経に影響することがあり、ふらつく、足に力が入りにくい、歩き方がいつもと違う、段差を嫌がる、といった変化が見られることがあります。

また、腸の動きも神経によって調整されているため、神経への影響が便秘や腸の動きの低下として現れることもあります。

こうした変化が出た場合は、次回の投与量を調整したり、薬を変更したりすることがあります。

血管の外に漏れると危険です

ビンクリスチンは、血管の外に漏れると強い炎症や皮膚障害を起こすことがあります。

投与後に、点滴をした足をしきりに舐める、腫れる、赤くなる、痛がる、皮膚がただれる、といった変化があればすぐに連絡してください。

犬種によって注意が必要なことがあります

コリー、シェルティー、オーストラリアン・シェパードなど、一部の犬種では薬を体の外へ出す仕組みに遺伝的な違いがあることがあります。この体質があると、ビンクリスチンなどの薬で副作用が強く出る可能性があります。

自宅で気をつけること

投与後は、食欲、元気、嘔吐、下痢、便秘、発熱、歩き方、点滴した足の様子を見てください。

抗がん剤治療中は、尿や便、嘔吐物の処理にも注意します。処理するときは手袋を使い、処理後は手を洗います。

まとめ

ビンクリスチンは、犬や猫のリンパ腫治療などで重要な役割を持つ抗がん剤です。ただし、副作用として食欲低下、嘔吐、下痢、便秘、白血球低下、神経症状、血管外漏出などに注意が必要です。

特に猫では便秘や腸の動きの低下が問題になることがあります。投与後は「食べるか」「吐かないか」だけでなく、「便が出ているか」「歩き方が変わっていないか」も見てください。

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