犬や猫が手術後に食欲が落ちることは珍しくありません。麻酔、痛み、緊張、吐き気、環境の変化などが関係します。まったく食べない状態が続く、元気がない、吐く、呼吸が荒い、傷を強く気にする場合は、相談が必要です。
手術後に食欲が落ちる理由
手術後の食欲不振には、いくつかの理由があります。全身麻酔の影響でぼんやりすることがあります。痛みがあると食べる気になりません。入院や通院の緊張で、帰宅後もしばらく落ち着かないこともあります。
また、手術内容によっては吐き気が出ることもあります。腹部手術、口の中の手術、長時間麻酔、高齢動物では、回復に少し時間がかかる場合があります。
どこまで様子を見る?
帰宅当日は、少し食欲が落ちても想定内のことか多いです。まだ疲れているのでしょう。少量を食べる、好きなものなら食べる、水は飲める、少しずつ落ち着いてきているなら、経過を見ます。
一方で、翌日になってもまったく食べない、ぐったりしている、何度も吐く、下痢をする、痛そうに鳴く、呼吸が荒い、歯ぐきが白い、傷から出血や強い腫れがある場合は、動物病院に連絡しましょう。
自宅でできる工夫
まずは静かで暖かい場所で休ませます。無理に食べさせようとせず、少しずつ試します。フードを少し温める、ウェットフードにする、においの強いものを少量混ぜるなどで食欲を刺激することがあります。
ただし、手術内容によって食べてよいものが違う場合があります。口腔内手術、消化管手術、膵炎の疑いがある場合などでは、食事内容を自己判断で変えないでください。
痛みと吐き気の確認
食欲がないときは、「わがまま」ではなく、痛みや吐き気があるかもしれません。じっとして動かない、震える、触ると嫌がる、背中を丸める、よだれが多い、口をくちゃくちゃする、食べたそうにするのに食べない。このような様子があれば、痛み止めや吐き気止めが必要かもしれません。
薬を飲ませるときの注意
術後には痛み止めや抗生物質が処方されることがあります。食欲がない状態で薬を飲ませると、胃腸に負担がかかることがあります。特にNSAIDsなどの痛み止めは、食欲不振や嘔吐がある場合に注意が必要です。
薬を飲めない、飲ませると吐く、飲んだあとに元気がない場合は、相談してください。
まとめ
手術後の食欲不振は、麻酔や緊張で一時的に起こることがあります。しかし、痛み、吐き気、感染、出血、内臓のトラブルが隠れていることもあります。
帰宅当日に少し食べない程度なら経過を見られることもありますが、翌日もまったく食べない、ぐったりしている、吐く、呼吸が荒い、傷の異常がある場合は早めに相談してください。