放射線治療のスケジュール:開始から終了後まで

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執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)

放射線治療は、一度あてて終わりではありません。がんの種類や目的、希望に合わせて、最適な「回数」と「期間」を組み合わせていきます。

1. 選べる2つのプラン

大きく分けて、以下の2つのパターンがあります。

頻回照射(しっかり治すプラン)
週に3~5回、合計10~16回ほど細かくあてる方法。がんを徹底的に叩く「根治」を目指す際に選びます。

小分割照射(負担を抑えるプラン)
週に1回を計4回、数日~1週間入院など、少ない回数であてる方法。痛みの緩和や、通院の負担を減らしたい場合に適しています。

2. 治療初日の流れ:一番大切な「設計図」作り

初日は、診察だけでなく「治療の準備」を行うため、半日~1日お預かりすることが多いです。

1. 診察・適応決定:今の状態で放射線がベストか、最終確認します。
2. CT撮影:ミリ単位でがんの場所を特定するための専用画像を撮ります。その子ごとの固定装置を作ります。
3. 治療計画:コンピューターで「どこに、どの角度から、どれだけの量をあてるか」の精密な設計図を作ります。
4. 初回照射:施設、状況によってはそのまま1回目の放射線をあてることもあります。

もっと放射線治療について知りたい方はこちら

3. 2回目以降の流れ:当日のルーティン

2回目以降は、設計図ができているのでスムーズです。

お預かり・麻酔準備:安全のために短時間の全身麻酔をかけます。
放射線治療:実際の照射時間は数分~15分程度です。
麻酔からの回復・お迎え:しっかり目が覚めたら、その日のうちにお家に帰れます。

4. 放射線治療が終わったら:フォローアップ

スケジュールした照射をあて終わってからが、本当の効果の見極め時期です。

照射後(1ヶ月前後が多いです)
効果判定のために再度CT撮影を行います。ここで「がんがどれくらい小さくなったか」を確認します。ただし、麻酔リスクもあります。症状改善が目的でしたら、画像で確認しない場合もあります。

その後
定期的な診察で、再発がないか、晩発的な副作用が出ていないかをチェックし続けます。

詳しくは各施設の担当の獣医師に確認ください。

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