▼ 現在地:治療 > 放射線治療 > 本記事
▼ カテゴリー
症状|検査|腫瘍|治療|ケア|その他
執筆:圓尾 拓也(腫瘍科認定医・獣医学博士)
放射線治療は、一度あてて終わりではありません。がんの種類や目的、希望に合わせて、最適な「回数」と「期間」を組み合わせていきます。
▼ 放射線治療まとめ に戻る
▼ 関連記事
→ 放射線治療効果
→ 放射線治療の副作用
1. 選べる2つのプラン
• 頻回照射(しっかり治すプラン)
週に3~5回、合計10~16回ほど細かくあてる方法。がんを徹底的に叩く「根治」を目指す際に選びます。
• 小分割照射(負担を抑えるプラン)
週に1回を計4回、数日~1週間入院など、少ない回数であてる方法。痛みの緩和や、通院の負担を減らしたい場合に適しています。
2. 治療初日の流れ:一番大切な「設計図」作り
初日は、診察だけでなく「治療の準備」を行うため、半日~1日お預かりすることが多いようです。
1. 診察・適応決定:今の状態で放射線がベストか、最終確認します。
2. CT撮影:ミリ単位でがんの場所を特定するための専用画像を撮ります。その子ごとの固定装置を作ります。
3. 治療計画:コンピューターで「どこに、どの角度から、どれだけの量をあてるか」の精密な計画を立案します。
4. 初回照射:施設、状況によってはそのまま1回目の放射線をあてることもあります。
3. 2回目以降の流れ:当日のルーティン
2回目以降は、治療計画ができているのでスムーズです。
• お預かり・麻酔準備:安全のために短時間の全身麻酔をかけます。
• 放射線治療:実際の照射時間は数分~15分程度です。
• 麻酔からの回復・お迎え:しっかり目が覚めたら、その日のうちにお家に帰れます。
4. 放射線治療が終わったら:フォローアップ
スケジュールした照射をあて終わってからが、本当の効果の見極め時期です。
• 照射後(1ヶ月前後が多いです):
効果判定のために再度CT撮影を行います。ここで「がんがどれくらい小さくなったか」を確認します。ただし、麻酔リスクもあります。症状改善が目的でしたら、画像で確認することなく見た目や症状の改善で効果判定する場合もあります。
• その後:
定期的な診察で、再発がないか経過観察により、晩発的な副作用が出ていないかをチェックし続けます。
詳しくは各施設の担当の獣医師に確認ください。
▼ 放射線治療まとめ に戻る
▼ 関連記事
→ 放射線治療効果
→ 放射線治療の副作用
▼ 腫瘍の記事をカテゴリーから探す
症状|検査|腫瘍|治療|ケア|その他