動物を家に迎える前に


10歳のきみへ。

犬や猫、鳥や小さな動物を見つけたとき、「助けたい」と思うでしょう。その気持ちは、とても大切です。

でも、家に連れて帰る前に、考えてほしかったことがあります。

命を拾うということ

きみは、内緒で猫を連れて帰って、親にひどく怒られました。友だちからもらったインコをかくれて飼って、3日で見つかってしまったこともありました。

あのときは、「どうして分かってくれないんだ」と思って、悲しかった。でも、今の私なら分かります。親が怒ったのは、きみが嫌いだからではありません。命を家に迎えることが、とても大きなことだと知っていたからです。

猫を拾うのは、一瞬です。でも、その猫が10年、15年、20年生きるあいだ、毎日ごはんを用意します。トイレをきれいにします。病気になったら、動物病院にも連れて行きます。

ずっと、一緒にいることになります。

それは、きみひとりの力だけでは、できないことです。大人には、大人の責任があります。動物を育てるように、大人は子どもを育てる覚悟も持っています。

内緒では守れない命がある

インコは、3日で見つかってしまいました。そのときには元気がなく、羽をふくらませていました。だから、今思うと、見つかってよかったのです。

内緒で飼うということは、だれにも相談できないということです。動物を助けたいなら、まず大人に話すことが大切です。

すぐに分かってもらえないかもしれません。怒られるかもしれません。それでも、命を守るためには、大人を味方にすることが必要です。

その子に合う場所があるかもしれません

動物を家に迎えるには、その動物に合った場所と、世話を続けられる人が必要です。

自分の家で飼うことだけが、助ける方法ではありません。

その動物を大切にしてくれる人を探すこと。保護してくれる人や、相談できる場所につなぐこと。

それも、命を守るための大事な行動です。

きみは、「自分で飼いたい」と思うかもしれません。その気持ちはとても自然です。でも、その子にとって一番よい場所はどこかを考える勇気も必要です。

まとめ

動物を助けたいと思う気持ちは、まちがっていません。でも、内緒で飼うより、大人に話すことが大切です。

命を守るには、ごはんも、場所も、病院も、相談できる人も必要です。

自分で飼うことだけが、助ける方法ではありません。

家に迎える前に、まず大人と話してください。それが、動物を大切にする最初の一歩です。

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