犬が車に乗ると吐く場合、車酔いが原因かもしれません。セレニア(マロピタント)は車酔いによる嘔吐を予防する薬として使われています。
セレニアはなぜ効くの?
車酔いでは、内耳の平衡感覚が刺激され、その信号が脳の嘔吐に関わる場所へ伝わります。セレニアは、嘔吐に関わるサブスタンスPという物質の働きを抑える薬です。そのため、胃腸の病気だけでなく、車酔いによる嘔吐にも効果が期待できます。
いつ飲ませる?
通常は、車に乗る1~2時間前に飲ませます。完全な空腹で飲ませると吐いてしまうことがあるため、少量の食事を与えてから使うことがあります。ただし、満腹の状態で車に乗ると、それはそれで吐きやすくなることがあります。
セレニアを飲んでも車酔いすることはある?
あります。セレニアは吐く反射を抑える薬ですが、車への不安や恐怖を直接取り除く薬ではありません。吐かなくなっても、よだれが出る、震える、ハアハアする、落ち着かない、車に乗りたがらないといった様子が残ることがあります。
このような場合、車酔いだけでなく「車が怖い」という学習が関係していることがあります。薬だけで解決しようとせず、短い距離から少しずつ慣らす、車に乗る経験を嫌なものだけにしない、という工夫も試してください。
副作用はある?
セレニアは比較的安全性の高い薬ですが、まれに元気がない、食欲が落ちる、下痢をする、よだれが増えるといった変化が見られることがあります。また、肝臓の病気がある犬では慎重に使います。
まとめ
セレニアは、犬の車酔いによる嘔吐を予防する代表的な薬です。
ただし、セレニアは不安を消す薬ではありません。吐かないのに落ち着かない、震える、よだれが多いという場合は、車への恐怖や緊張も考える必要があります。車酔いが強い犬では、薬と慣らし方の両方を考えてください。