▼ 現在地:子ども動物病院 > 本記事

10歳のきみへ。
犬や猫の歯みがきやブラッシングは、体をきれいにするだけでなく、病気の早期発見にも役立ちます。
犬や猫と暮らすと、体のケアが必要になることがあります。
歯みがき。
爪切り。
ブラッシング。
シャンプー。
耳そうじ。
こうしたケアは、きれいにするためだけのものではありません。口の中、耳、足先、皮ふ、毛の中を見て、「いつもと違う」に気づくためにも大切です。
体のケアは、健康チェックです
歯みがきをしていると、口がくさい、歯ぐきが赤い、歯に汚れがついていることに気づくかもしれません。ブラッシングをしていると、皮ふが赤い、かゆそう、しこりがある、毛がぬけていることに気づくかもしれません。
耳を気にしている。
足先を痛がる。
シャンプーのあとに皮ふが赤くなる。
犬や猫は、人間のように「ここが痛い」と言えません。だから、体のケアをしながら、よく見ることが大切です。
嫌がるときは、無理に続けない
よく見るためには、犬や猫の協力が必要です。
押さえつける。
怒る。
逃げようとしているのに続ける。
こういうことをすると、犬や猫は体のケアをこわがります。
歯ブラシを見るだけで逃げる。
爪切りを見ただけでかくれる。
手が近づくだけで嫌がる。
そうなると、次のケアがもっと難しくなります。体のケアを好きになってもらうには、「こわくなかった」と思ってもらうことが大切です。
少しできたら、ほめる
体のケアは、ご褒美との組み合わせです。
今日は歯ブラシを見せたらご褒美。
今日は口の近くを少しさわったら褒める。
今日は前足を少しさわったらご褒美。
今日はブラシを一回歯に当てたら褒める。
最初から全部できなくて大丈夫です。褒めるときは、
「できたね」
「えらいね」
「よし」
と、やさしく伝えます。そうやって、少しずつ慣れていきます。
嫌がったら、いったんやめて遊びます。無理に続けるより、「今日はここまでできた」で終わる方が、次も練習しやすくなります。犬や猫に「こわくなかった」と思ってもらうための大事な練習です。
きみがすべてやらなくていい
爪切りや耳そうじは、大人や動物病院に任せた方がよいこともあります。シャンプーも、犬や猫の大きさや性格によっては、きみだけでは危ないことがあります。
きちんと乾かさないと体が冷えます。ドライヤーを近づけすぎたり、同じ場所に当て続けたりすると、やけどをすることがあります。
専門家でも気を使うケアです。だから、きみが無理に全部やらなくて大丈夫です。でも、きみにもできることがあります。
ブラッシングのときに、皮ふを見る。
口がくさくないか気づく。
耳をかゆがっていないか見る。
歩き方が変ではないか見る。
嫌がっていたら、大人に伝える。それも、大切なお世話です。
まとめ
体のケアは、犬や猫をきれいにするためだけではありません。病気の早期発見につながることがあります。でも、嫌がるときに無理に続けると、ケアがこわいものになってしまいます。
少しできたらほめる。
嫌がったらいったんやめる。
毎日少しずつ慣らす。
難しいことは、大人や動物病院に任せる。
それが、犬や猫の歯みがきと体のケアで大切なことです。
どうして歯みがきとかブラッシングをするの?
きれいにするためだけじゃないんだよ。歯ぐきが赤くないか、皮ふにしこりがないか、耳をかゆがっていないか。体をさわることで、「いつもと違う」に気づけるんだ。
じゃあ、毎日ちゃんと全部やった方がいい?
全部できなくても大丈夫。大切なのは、少しずつ体を見たり、さわったりすることだよ。
でも、ぼく、歯みがき嫌い。
嫌なのに無理に続けると、もっと嫌いになっちゃうね。押さえつけたり、怒ったりしないことが大切なんだ。
じゃあ、嫌がったらやめていいの?
うん。「今日はここまで」でいいよ。嫌がる前に終われたら、もっといいね。
それじゃ、いつまでたっても歯みがきできないんじゃない?
そこで、ご褒美を使うんだ。最初は歯ブラシを見ただけでご褒美。次は口の近くをさわったらご褒美。少しずつ「これをすると、いいことがある」と覚えてもらうんだよ。
歯を全部みがけなくてもいい?
最初から全部みがこうとしなくていいよ。今日は1本だけ、明日はもう少し。それで十分。
爪切りや耳そうじも同じ?
基本は同じ。でも、爪切りや耳そうじ、シャンプーは難しいこともある。無理に子どもだけでやらなくていいんだよ。大人や動物病院に任せることも大切。
じゃあ、子どもには何ができるの?
ブラッシングをしながら皮ふを見る。口がいつもより臭くないか気づく。耳をかゆがっていないか見る。歩き方がおかしくないか見る。そういうことならできるよ。
ぼくが「嫌だよ」って言えないときは?
逃げる、顔をそむける、体を固くする。そんな行動も「嫌だよ」のサインかもしれない。気づいたら、いったんやめてあげよう。
つまり、体のケアって、きれいにするだけじゃないんだね。
そう。健康チェックでもあるし、「人に体をさわられてもこわくない」と覚えてもらう練習でもあるんだ。
じゃあ、上手にできることより、嫌いにさせないことの方が大事?
そうだね。少しできたらほめる。嫌がったら無理をしない。毎日少しずつ。それが、歯みがきや体のケアを好きになってもらう一番の近道だよ。
▼ 次に読む
→ 犬の爪を切る、少しだけ、安全に
